赤石山系縦走


2006年6月の花の季節に四国の赤石山系縦走を計画していたが、初日の天候が思わしくなかったので秋山に順延させていた。
今年の秋は天候に恵まれ、11月3日からの3連休も天気予報では晴天が約束され、筏津登山口から東赤石山・西赤石山を登り、日浦の登山口に降りてくる周遊コースを歩いてきました。
6月に計画した折りに、下山口の日浦から車を駐車している筏津まで戻る算段として折り畳み自転車を購入していました。今回、やっと折り畳み自転車の活躍がかないました
日程:2006年11月3日(金)〜11月4日(土)
参加者:4名
天候:両日とも快晴
宿泊:赤石山荘
11月3日 1日目
姫路を車で早朝に出発し、筏津の登山口には8:30分頃に到着。3名をまず車から降ろし、先行して赤石山荘まで登ってもらいます。運転手の私はそのまま下山口の日浦に向かい、日浦登山口に積み込んできた折り畳み自転車をデボして、筏津にとって返して筏津山荘の駐車場に車を駐車させて貰いました。
急いで山歩きの準備をして、駐車場から5分ほど歩いた筏津登山口から先行者達を追いかけて登っていきました。 左足の膝が思わしくなかったでゆっくり歩いていたのですが調子もよくなり、一気に第一徒渉点までの1時間30分は休みなしで登ってこれました。しかし、先行者達も調子がよいのか、さらに40分程ガンバって登り詰めたところ、第二徒渉点で休んでいた先行者に追いつくことが出来た。
ここからは一緒に登っていったのですが、赤石山荘手前の急な登りで、ここまでがんばってきた疲れがでたのか少しばて気味になってきました。何とか頑張って、やっと赤石山荘に到着。ここまで標高差約900mを所要時間は2時間45分で登ってこれた。 まずは、赤石山荘に宿泊手続きをし、小屋内で昼食を取った後に小屋から八巻山・・赤石越え・・東赤石山を回ってくる約2時間のコースに出かけました。
赤石山荘
自炊オンリーですが、寝具、鍋釜、トイレ、個室なみの部屋で宿泊費は2000円は安い。床はぎしぎし言っていましたが、管理人さんは親切で、今時珍しいぐらいの素朴な山小屋です。出発するときに管理人さんが書かれた本を購入させていただきました。
1.5kgもある分厚い本なのでサインを入れて後日送ってもらいます。(楽しみに待っています。)
赤石山荘までは一生懸命登ってきたので写真を撮っていません。ここからやっと写真を撮る余裕ができました。

赤石山荘前からの八巻山。見るからに岩塊の山です。山荘前から稜線まで岩がごろごろした道を急登していきます。
八巻山の稜線に到達。奇岩が連なった状態で壮観な景色が広がります。
稜線から八巻山頂上へのルートは「エーこんな所登るのか」と思う岩道です。右の写真に写っている「登山道」の標識がなかったら道とは思えず絶対に登って行かない様なルートです。
岩場のルートを道を探しながら上り詰めると、社が鎮座する八巻山頂上に到着。今度は、東赤石山へ行くために赤石越を目指してまたもや岩場の縦走路を下って行かねばなりません。幸い、最近雨も降っておらずフリクションが良く効く岩場ですので緊張感を楽しめる楽しい縦走です。

古い話ですが、私は数十年前に、伊予土居の国道バス停からてくてくと歩いて、赤石越えに登って来たことが有ります。
この時は既にばてばてで、赤石越えのすぐ横にある東赤石山のピークを踏みに行く元気もなく、ただ一人でそのまま岩陵帯をたどって八巻山、西赤石山を越えで銅山越えから銅山峰ヒュッテにたどり付いたことが有ります。 やっと何十年ぶりに東赤石山に登る事が出来ました。
東赤石山頂から5分程度東に行くと三角点のあるピークに着きます。 赤石山荘のご主人からはこちらの方が展望が良いと教えて貰っていましたが、残念ながらガスで自慢の展望は得られませんでした。
自家発電でPM10:00頃まで明かりを付けて頂き、快適な山小屋の夜を楽しんだ赤石山荘をAM6:30に出発。小屋の前でご主人と記念撮影をしていただきました。  ご主人が書かれた著書の到着をたのしみにしています
小屋からしばらくは樹林帯を登って行くと石室越に到着します。そこから下っていくと、行く手には三角形の前赤石山が大きく立ちふさがり、遠くにこれから行く西赤石山が望めて来ました。
縦走路は前赤石山の中腹をトラバースする様に岩肌に細いルートが200mほど続いています。 なかなか緊張するルートですが、あまり危険性はなく、渡り終えると大人の遊園地を楽しんできた思いになります。 ここを通り過ぎたあたりで下っている道があるので、そちらへ行ってしまいそうになりました。よく見ると右手にピークへの道が見えたので引き返し、なんとか物住頭の頂上に到着することが出来ました。
ここには山名を現す標識もなく、ポツンと三角点が有るだけで単なる縦走路の通過点の様になっています。
この山名「物柱頭」をどう読むのかメンバーでケンケンガクガクとなりましたが誰にもわかりません。 途中出会った登山者に聞いてもわかりませんでした。
帰宅後HPで検索すると「山名の読み方」で唯一ヒットしたページに載っていました。
正解は「モノズミガシラ」でした。
物住頭からの西赤石山と縦走路 2年ぶりの西赤石山頂上
前回は5月に日浦からピストン登山でした。数十年前と合わせて3回目の訪問
西赤石山から南西方向のパノラマ。遠く石鎚山から延々と稜線が続いています。
西赤石山からの笹ヶ峰と平家平 西赤石山を後にして、銅山越えに向かう途中から振り返って見た、今日歩いてきた縦走路の景観です。
西赤石山を後にして、銅山越えに向かう途中から振り返って見た、今日歩いてきた縦走路の景観です。
銅山越えに掲示されていた歴史 別子銅山の史跡をたどりながら、美しい渓谷を日浦の登山口を目指して下っていきます。
日浦の登山口には午前中に到着。2年前にはこんな立派な登山口では無かったのですが、駐車場、トイレ、水場が綺麗に整備されています。
ここで同行者には待機して頂き、デボしていた折り畳み自転車で筏津まで車を回収に行きます。
筏津の駐車場まで約6Kmの道のりですが、下りオンリーでほとんど自転車をこがずに時速30Km程度でかっ飛ばして行け、10分程度で到着です。
紅葉の渓谷沿いの道をこがずにかっ飛ばして行くのは快感でした。
車を回収後、「マイントピア別子」でゆっくりと2日間の汗をながし、姫路にはPM5:00前に到着しました。
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