阿舎利山・一山


2009.05.14阿舎り山
2009.05.14一山
2009.10.12高野峠から一山

播州の最深部に位置する、一山と阿舎利山を午後から2つ登ってきた。
一山は未だ、私が二十歳過ぎの頃に、当時入っていた山の会のメンバーと三方町から阿舎利への林道を途中から沢伝いに登り、一山の南側から頂上に登った経験が有ります。当時は登る人もほとんどなく登山道もほとんどなかったような記憶が有ります。阿舎利の林道が延長され一山や阿舎利山の頂上近くまで通じたので、容易に両方の山が登れると聞いていました。
当日午前中はお母さんの用事があり、用事を済ませてから山歩きに行くには丁度よいと思い、訪れることにした

日:2005.05.14
天候:晴天
登山者:日野夫婦
行程:
 林道峠(13:15)・・・阿舎利山(13:45 14:00)・・林道峠(14:30)−−車移動−− 一山登山口(15::00)・・・一山(15:30 15:45)・・・一山登山口(16:30)

三方町から阿舎利への林道はすぐに見つかりました。林道を車で10分程度登って行った所に「阿舎利の名水」が豊富に湧き出ています。ここで水筒に名水を補給すると共に、晩酌用のウイスキーの水割り用にと3Lの水筒にも補給をしておきました。
ここまでは順調だったのですが、本日は道を間違えてばかりでした。(林道2回・登山道2回)
山間にぽつんと現れた桃源郷の様な阿舎利部落のはずれに林道の分岐があり、狭い方に「一山登山口」の標識がありました。車で入って行くと道は荒れており、幅も車1台が何とか通れる程度で何となく違う様な気がするのですがUターンも出来ず、そのまま行くとロッジ風の建物が建っていました。一山登山口の標識と赤テープのマーキングが有りますので、ここは阿舎利部落から直接一山に登れる登山口のようです。目的の場所でないのでここで車をUターンさせて林道分岐まで戻り、広い方の林道をどんどん詰めていきました。
見覚えのある一山の姿が見えたのですが、ホームページで調べた一山方面への林道分岐がなかなか現れず、上のマップに書いている林道の峠まで来てしまった。ここには阿舎利山登山口の標識があります。
一山への林道を探す為に、阿舎利山と一山の位置関係を頭に浮かべて見るのですが、ここからは一山は見えず、峠からもう少し戸倉側に林道を下って一山への林道を探したのですが分からずじまいで、やむ終えず一山はあきらめて峠から阿舎利山にだけでも登る事にしました


阿舎利山(1087m)

峠の登山口から気持ちのよい登山道を20分少々でピークまで登ってきました。登山道には多すぎるぐらいのテープによるマーキングが有り迷うことは有りません。
しかし、登ってきた写真のピークには多くのマーキングのテープが貼って有り、一見頂上の様にも見えます。しかし、頂上によくある山名の標識や三角点が無いのです。(境界線の石は有る) どうもおかしいのであたりを探すと東の方面にテープが有るので、テープに従って少し下がって行ったのですが、この先に高い所もないのですぐに元のピークに戻ってきた。見た限りここより高い所が無いのでここが頂上と納得して写真を撮り、降りる事にしました
阿舎利頂上
ピークから下山しようとすると、先程とは逆の西側にもテーピングがみえました。このピークが頂上とは思えなかったので、そのテーピングマークを追って少し下って行くと、鞍部からは登りとなり少し広場となった頂上が現れました。先ほどのピークの西側には倒木が有り頂上へのルートが良く分からなかったのです。頂上には山名と三角点が有りました
音水湖と氷ノ山 偽のピークで惑わされ、うろうろさせられましたが、本物の頂上で登頂記念の写真を撮ることが出来ました。阿舎利山は登山口から頂上まで全く周囲の景色は見えませんが、頂上の西側は伐採されており引原の音水湖と氷ノ山が額にはまった絵画の様に見えます。
一山への林道が分からず、心残りでしたが、本日、予定に入れていなかった阿舎利山に登る事が出来たので満足して下山しました。
一山への登山口は帰ってから再度調べて訪れる事にする。

一山(1064m)

阿舎利山から下山し、阿舎利部落の方へ林道を下っていると、林道を手ぶらで歩いている人と出会いました。お話を聞くと、一山に登ってきた後ですとの事。これ幸いと、一山への林道を聞くと、そこからすぐ下の広場(工事用の小屋がある)の奥に一山登山口の標識が有り、林道が続いています。
阿舎利部落から林道を車で上ってくると、車の向きの関係と、林道を注意して運転しているのでこの広場の奥に一山への林道が有るとは思えませでしたん。広場の入り口にでも標識を付けておいてほしい

林道終点登山口 一山への林道が判明したことにより、あきらめていた一山を登りたくなった。既に3時頃になっており、お母さんはいやがっていたが往復1時間程度だと説得し一山を登る事にしました。
林道でお会いした方は、手前の広い広場に車をおいていた方が良いと忠告してくれたのですが、車で入っていった。
結果は、大した距離でもないし、林道には落石や、倒木が有ったので忠告に従うべきであった。
左の写真は、林道終点にある登山口から、ロープに捕まって登るお母さんです。登山道はここだけがザレているが、頂上までしっかりした道がついています
頂上直下り笹原 一山頂上からの氷ノ山
頂上直下は伐採されており、熊笹や茅が刈り取られています。 一山は展望の山です。
南側は少し木が茂っており展望が利きませんが、南西から後山・三室・氷ノ山・千町ヶ峰・段ヶ峰・峰山と250度位は大パノラマが展望出来ます。
写真は北側にそびえる氷ノ山
一山頂上
本日2つ目の頂上「一山」で雄大なパノラマを背景にした記念撮影です。

高野峠からの一山(2009年10月12日追加)

日:2009年10月12日(休日)
天候:晴れ
山歩きスタイル:単独

一山には阿舎利方面の林道から登った事がありますが、ホームページを閲覧していると、南側の高野峠から自然林の尾根を気持ち良く歩けるコースが紹介されていました。興味が沸き、紅葉には少し早いですが10月の3連休最後の日に単独で訪れてみました。

高野峠
国道29号線の「上野」からフォレストステーション波賀方面に向かうR429に乗っかります。途中からは国道とは思えない狭い道となりますが、標高750mの高野峠まで車で上がってきました。
高野峠には広い駐車スペースがあり、山歩きの準備を整えるとお地蔵様の横からスタートです。
高野峠からは良く整備された杉林の中を尾根伝いに登って行きます。登山道は良く踏まれており、歩きやすいルートになっています。
P895.4三角点
高野峠から約15分程登り切ると、895.4mの三角点が設置されているピークに到着します。周辺の立木は伐採されており休憩には良い場所ですが、景色を見ることは出来ません。 宍粟50名山に指定された為か、写真の様な道標や、マーキングテープ、町境界のマーキング等があり初めてのコースに安心感はありますが、ちょっとマーキングだらけで「うざい」感じがします。
一山
P895から一端少し下り、登り返したピークまで来ると一山のお椀を伏せた様な頂上が姿を見せてくれます。
このピーク部からルートは左折し、鞍部まで下って行きます。
「一山」直下の鞍部に広がるミズナラの林までやって来ました。広い尾根に自然林が広がり何処でも歩ける状態ですが、マーキングテープや町境界のマーキングに案内されてしまいます。
ミズナラの林
ミズナラの自然林が広がっています。 鞍部からミズナラの自然林の中を標高差約170m登ると頂上の稜線に出ました。
一山からのパノラマ
一山からの北方方面の山々
一山は展望の良い山で、宍粟50名山に指定されている1000m以上の山々をほとんど見ることが出来ます。
一山頂上 生野方面
4年半ぶりの一山の頂上です。前回訪れた時よりも西斜面の笹原は木立が育っていました。 北東方面の生野高原
三室方面 ぬたば
南西方面の三室さんと後山 帰路に立ち寄った野生動物の「ぬたば」
高野峠から一山は樹幹の中を歩くコースですが、ルートの足場は歩きやすく北側の林道から歩くよりも気持ちの良いコースでした。
今日は3連休の最後の休日の為か、この良い天気にもかかわらず全く誰とも会わない静かな山歩きが出来ました。
自然林の多いコースなので、2〜3週間後には紅葉が堪能出来るコースと思われます。紅葉の時期に再訪したい。


3週間後の10月30日にも紅葉を見に同じコースを一人で歩いてきました。
頂上直下のミズナラが群生している自然林は丁度紅葉真っ盛りでした。
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