笠形山


播州野歩記さんのホームページを訪問したおりに笠形山への新しい登山ルートとして、「リフレッシュパーク市川から登る笠形山」の記録を拝見しました。このルートは「noaruki」さんも、「播州野歩記」の掲示板にヒメボタルさんからの書き込みで知られた様です。
私もこのコースは知らなかったので三番煎じですが行って来ました。林道終点から登山道がわかりにくく少し右往左往しましたが、野歩記さんの写真を何となく思い出し、石積みの所から入って行くとすぐに林業作業道の広い道が見つかり、仙人滝ルート合流点までづっと続いていました。
このルートはまず人に会うことはない静かな山歩きができ、樹間からの展望もまずまずの良いコースでした。

日:2009−05−30
天候:曇り
山歩きスタイル:単独
歩行データ
歩行距離 約10.5km  累積標高差 約875m
歩行時間(休憩・道探し・写真撮影時間含む):登り2時間35分 下り2時間20分


リフレッシュパーク市川の「ころころ館」を通り過ぎ、奥リンゴ園の最終駐車場を少し回り込むと鎖止めが有ります。バイクで行けばこの鎖をすり抜けて林道を歩かなくても良いとの思惑が有ったのですが、鎖を持ち上げてもちょっと無理っぽいのであきらめて歩く事にしました。実際はもう少しで通り抜けが出来そうだった。 完全舗装の林道を1km弱歩いて来ると、「名水クマザサの水」が道路脇の石積みに通されたパイプから流れ出ています。この名水を下山時に手持ちの水筒に入れて持ち帰り、ウィスキーの水割り用にして飲んでいます。
林道をだいぶ上がって来たので南方の景色が広がってきました。
今日は高曇りだったのですが、景色が広がり単調な林道歩きを忘れさせてくれます。
あまり期待はしていなかったのですが、結構花が咲いてしました。長年山歩きをしていますが、覚える気がないのか花の名前をほとんど覚えられません。今回咲いていた花も残念ながら名前を知りません。
登山口
約50分の林道歩きで林道終点の根宇野(みよの)越までやってきました。杉の根本には首が取れてしまったお地蔵様が有ります。このお地蔵様の横を少し上がった所が峠ですが、根宇野側には道がなくなっており、笠形山方面の稜線にも道が有りません。
笠形山に行く道がわかりません。ここで道がわからなければ、あきらめて敗退です。
いったん林道終点地点まで戻って、笠形山への道標や目印を探しましたが見あたりません。林道終点部から10m程手前の所にある写真の石積みを見たときに、「野歩記」さんのHPに掲載されていた写真を思い出しました。探しに行ってみると道が有りました。
取り付き部に草が生い茂っていたのでわからなかったのです。
ただ、この石積みは夏場要注意です。数匹の蛇がうろうろしており、この石積みは蛇の巣になっています。
帰りにも蛇はいましたが追い払いながら、この石積みに笠形山への登山口である目印として赤テープを巻き付けた木の枝を差し込んでおきました。
林道の取り付き点から少し登ると、幅が1.5mから2m程もある真新しい道が付いています。林業の作業道として付けられた様で機械で荒々しく削られた道が、仙人滝コース合流点まで付けられていました。この作業道のおかげか、周辺の杉林は間伐が進んでおり明るい杉林になっています。時折樹間から展望も開けます。 突然三差路になりました。尾根方面に行ってしまいそうですが、このコース唯一の行き先が表示された道標が建っていました。沢方面に下る方向に「笠形山 山頂」の標識が有ります。指示に従い、ここから少し下ると沢沿いの緩やかな登り道となり仙人滝コースとの合流点まで幅の広い道が続いています。
沢の源流部にはピンクの花を付けたきれいな花が群生しており、少し鳥肌が立つほどでした。花の名前を知らないのが残念です。


やっとこの花の名前がわかりました。今まで名前だけは良く知っていた「クリンソウ」です。
このクリンソウはこの辺りと、リフレッシュパークからの林道途中にある水辺に群生しています。このコース自体があまり人も通らないので、クリンソウの群生地を示す標識すら有りませんでした。
隠れた秘密の花園を見つけた思いです。
場所は上の概念図に花のマークを入れている2カ所ですが、仙人滝コースとの合流点手前の源流部の群生が見事です。
仙人滝コースとの合流点です。ここまで上がって来ると、仙人滝コースの方が道が狭く枝道に入った様な感覚になります。それほど林業用の作業道は広く取って有りました。
この地点と上の写真の道標には、今回歩いてきた起点の「リフレッシュパーク市川」への標識が有りましたが、肝心のリフレッシュパーク市川から笠形へ上る時には何処にも笠形山への標識は有りませんでした。
他の登山コースから登り、リフレッシュパーク市川へ下山する人なんか皆無なのに!!(周遊コースにはならず、交通の便もほとんど有りません)  まずはリフレッシュパークからの登山コース標識を整備してもらいたいと思いました。
ちなみに、帰りに立ち寄ったリフレッシュパーク市川の「ころころ館」で手に入れた市川町作成の笠形山登山コース案内にもこのコースの記載は無く、神社コースと仙人滝コースのみ掲載されていました。
なだらかな鹿ヶ原です。雰囲気は良いのですが、笹がほぼ全滅で枯れています。 鹿ヶ原から枯れた笹原越しに福崎町方面です。
笠形山から南方面には笠形山よりも標高が高い山は無いので瀬戸内海方面の展望が広がります。
笠形山の頂上で昼食を取り、同じコースをピストンで無事下山してきました。下山後、リフレッシュパーク市川の「ころころ館」で入浴し、汗を流す事にします。 ここの入浴料は大変リーズナブルな400円で、しかも新品のタオル及び手提げビニール袋付きです。お風呂はゴルフ場のお風呂を少し小さくした様な規模ですが、休日の午後のこの時間にも関わらず貸し切りです。こんなのでやっていけるのかな???



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