讃岐富士・我拝師山


四国の讃岐に讃岐富士(飯野山)と我拝師山に登りに行って来ました。
当初山歩き仲間から提案が有ったのは善通寺5山を縦走するコースでしたが、調べて見ると結構アップダウンがあるし、見晴らしの良い山も少なく、縦走下山後に車を駐車している所に戻るのが困難との理由で私が難色を示しました。
代換え案として、善通寺5山の近くに端麗な円錐形をした讃岐富士があるので讃岐富士と善通寺5山の最高峰で岩場が魅力の我拝師山を組み合わせた山歩き計画としました。
下山後は四国八十八ヶ所霊場の出釈迦寺・曼陀羅寺参拝と讃岐の名物「うどん」を楽しむ欲張りな計画をたて、1000円高速の恩恵も受けて四国に渡ってきました。
天候はくもり時々小雨で景色を堪能出来なかったのは残念でしたが、雨も本降りになるのを私たちが下山するのを待ってくれた様で何とか計画通りに歩いて来る事が出来ました。

日:2010年1月31日(日)
天候:曇り時々小雨 その後本降り

山歩きスタイル:日野家の山歩き+山歩き仲間

コース
姫路西IC6:00==坂出IC--飯野登山口(野外活動センター)・・・三合目・・(直登ルート)・・讃岐富士(飯野山421.9m)  ぜんざいパーティ・・はちまきルート・・3合目・・飯野登山口----出釈迦寺駐車場・・・出釈迦寺奥の院・・・我拝師山(481.2m)・・奥の院・・出釈迦寺参拝---曼陀羅寺参拝--うどん店--善通寺IC===姫路西IC16:30

山歩きデータ(カシミールより)
讃岐富士 累積標高差401m 歩行距離3.6km
我拝師山 累積標高差439m 歩行距離3.1km
   計          840m        6.7km

讃岐富士




姫路を出発して高速道路を走っていても、時折愛車のフロントガラスに雨粒が付着する天候で山歩きが危ぶまれました。登山口で雨に降られると雨具の着替えにも困るので、手前の高速道路の高架下で山歩きの準備整えてから讃岐富士の飯野登山口に到着しました。
姫路から2時間弱で到着し、四国は意外に近いと実感しました。心配した雨は降っていませんが傘を杖代わりに出発です。
私たちが登山口から登り始めると、雨模様の天候にも関わらず地元の毎日登山の登山者達が早くも次から次へと下山されて来るし、私たちの様にこれから登る人で何だかラッシュの様な雰囲気です。親切な方に道案内までして頂き、三合目からは「はちまきルート」を外れて直登コースを選択しました。直登ルートと言ってもそんなに急坂では無く通常の山道程度でした。
登山口から1時間弱で薬師堂の建つ讃岐富士(飯野山)頂上に到着。時折小雨がぱらついたりするので薬師堂の軒下で「ぜんざい」作りです。薬師堂の軒下の借用料として○○円のお賽銭を納めておきました。頂上でも毎日登山者の方に色々説明をしていただき、お礼に出来上がったぜんざいのお裾分けをしました。 頂上には昭和天皇歌碑と共に、NHKで「中高年の山歩き」に出演された岩崎さんが定めた新日本百名山の石碑まで建てられていました。
三角点はこれらの施設の影にひっそりと有りました。
薬師堂の横には綺麗な十一面観音も祭られています。 下山は「はちまきルート」を下りましたが、山頂付近をゆっくりとはちまき状態に下って行くので少し方向感覚が狂ってしまいます。
常に西方向に向かって下っている感覚ですが360°回っていたのです。
大きく天候もぐずれなかったので、本日予定の一つ目の山歩きが出来ました。下山後は次の目的地である我拝師山の登山口となっている73番札所の出釈迦寺を目指して車で移動開始です。

我拝師山


出釈迦寺
讃岐富士から20分程度で出釈迦寺(シュシャカジ)の駐車場に到着です。みかん畑の横を通って出釈迦寺の奥の院を目指します。 奥の院への参道
標高差が320m程もある出釈迦寺の奥の院へはアスファルトの情緒の無い道を登って行きます。結構斜度がきついのでアキレス腱には負担がかかります。
30分程度アスファルトの急坂を上って来ると霧にかすみ幽玄な姿の出釈迦寺の奥の院(捨身ヶ嶽禅定)が姿を現しました。  崖の上に建てられており、こんな山奥によく建てられたものだと感心してしまいます。
出釈迦寺から40分程度で奥の院に到着しました。背景の岩山が我拝師山(ガハイシサン)です。小雨がぱらついており、頂上へは濡れた岩場を通過せねばならないので、この時点では奥の院の参拝迄とし我拝師山は断念するつもりでした。
奥の院の建物には「岩倉大師・御行場入口」と書かれた回廊があり、この回廊を通り抜けたところが我拝師山へのルートとなっており、ここが捨身ヶ嶽(シャシンガダケ)」への入り口です。登るつもりは有りませんでしたが、未練たらしくこの回廊を抜けて登山口まで行って見ました。 登山口まで行くと、早速鎖まで設置されている岩場のルートが立ちはだかっています。これは危険と判断し、身を返して帰ろうとしたときに10人程度の登山者グループがこの岩場を下山してきました。ルートの状況を聞くとスリップの心配は無く大丈夫だと言われるので、空身で頂上を目指す事にしました。
弘法大師が幼い時に岩場から身を投げたと言い伝えられる「捨身ヶ嶽」までは岩場が連続し、両手両足を駆使した緊張するルートを登ってきました。 下りが少し心配になるルートです。 捨身ヶ嶽のお地蔵様
捨身ヶ嶽まで登って来ると道は緩やかになり、程なく雑木林に囲まれた我拝師山に到着です。
くずついた天候に左右され、我拝師山は諦めかけていたのですが何とか頂上に立つことが出来ました。景色は何も見えませんがそれなりに満足です。
73番札所 出釈迦寺
捨身ヶ嶽の岩場も無事に通過し下山してきました。お礼に登山口にある73番札所 出釈迦寺にお詣りしてきました。
ここには本堂と大師堂が並んでいますが、大師堂には誰が祀って有るのだろうとの話になり、「聖徳太子」と答えた仲間がおり大笑いになりました。弘法大師や巡礼者に叱られそうです。
出釈迦寺と捨身ヶ嶽の謂われが掲示されていました。
要約は
7才の時の弘法大師が救世の誓いをたて仏法に入るために絶壁に身をひるがえしたが、天女に受け止められ「一生成仏」となられた。との事。
72番札所 曼陀羅寺 うどん店「百万」
出釈迦寺から近くの72番札所 曼陀羅寺(マンダラジ)にも参拝に行きました。 山中での昼食も我慢をして、楽しみにしていた讃岐名物のうどんを食べに地元の方のおすすめ店「百両」行きました。
生醤油をかけただけの手打ちうどんをいただきましたが、「これはうまい!」とまでは思いませんでした。
私にはお好み焼きスタイルのうどん焼きの方が好物です。
当初の週間天気予報では「晴れ」だったのが金曜日頃の予報では雨マークまで付いてしまいました。何とか本降りまでは持ちこたえてくれたお陰で、当初の予定通りの山歩きができました。晴天時の讃岐平野の景色を楽しみにはしていましたが、久しぶりの山歩き仲間と楽しい山歩きになりました。
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