04年5月の連休は雪のない四国に行って来ました。
以前、石鎚山と瓶が森を訪れたときに気になっていた寒風山や、かれこれ30年以上前に登ったことのある赤石山系を訪れたくなり、色々考えた結果今回夫婦で訪れたコースとなった。

1日目(4月30日) 天候晴れ
 寒風山・笹ヶ峰  

コース

寒風山トンネル南口登山口(車前泊)・・桑瀬峠・・寒風山・・・・笹ヶ峰・・寒風山・・桑瀬峠・・・寒風山トンネル南口

・歩行距離     11.57km
・累積標高差    1186m
・歩行時間(休憩含む) 8時間

 登山口の寒風山トンネル南口に前夜のうちに到着し、車泊となった。私達と同様に前夜のうちに到着していたのは予想に反し3台だけて あった。 ゴールデンウィークとはいえ明日30日は平日で有るためかもしれない。寒風山トンネル南口の登山口(標高1100m)から、桑瀬峠までは 標高差約350mを一気に登る急登りである。 登り初めてすぐにカメラを落とし、この急坂を20mぐらい一気に落下し最後に「ガシャ 」と音がしてとまった。いそいで回収して点検をした結果、電池の蓋が外れていただけで壊れておらず、今回の妻が撮ってくれた写真も載せる事ができました。
急坂も緩くなり景色が広がってくると、広々とした桑瀬峠に到着する。


桑瀬峠からの伊予富士と瓶が森                  桑瀬峠からの寒風山

 

桑瀬峠から15分程度は明るい笹が原の尾根道を寒風山目指して歩いて行けるが、寒風山手前からは左側が切り立った急坂を登って行かねばならない。 頂上近くになると笹が原が現れ、笹ヶ峰への分岐を右にとって行くとすぐに360°のパノラマが見渡せる寒風山頂上に飛び出す。

右の写真は、桑瀬峠から寒風山を背景にした妻。頂上手前から一気に登らねばならない事がわかる。


  寒風山頂上からの笹ヶ峰(手前)とちち山     西側に連なる手前から伊与富士・瓶が森
                                そして一番奥が石鎚山

寒風山頂上からは360°の展望が得られ、さすが一等三角点である。 西側には歩いてきた桑瀬峠をはさんで伊与富士、右後に瓶が森、そしてその右後方に石鎚山が並んで一望できる。目を東に移すとこれから向かう笹ヶ峰、その続きのちち山の稜線、北を向くと西条の町と瀬戸内海に浮かぶ島々まで見え、南には名前も知らない山深い四国の峰峰がつづいている。

寒風山での絶景を堪能した後、いよいよ笹ヶ峰への縦走を開始する。
右:笹ヶ峰の頂上とコメツヅジの群生
左:寒風山から約150m程度一旦下った、笹ヶ峰への稜線を行く私の後ろ姿。今回初めて足の膝保護を目的としてスパッツ+ショートパンツスタイルで歩いた。

笹ヶ峰は日本二百名山にも指定された有名な山なのに、私達が到着して1時間程度の間に頂上でお会いしたのは3名だけである。寒風山への戻り道でも笹ヶ峰方面に歩いている人はたまに会う程度です。
やっぱり平日のせいなのか静かな山歩きが堪能できた。
笹ヶ峰から来た道を引っ返し、PM2時30分頃に登山口に到着した 。8時間の行動時間に少し疲れがあり、下山後、入浴施設のあるマイントピア別子に移動して、ゆったりと入浴してつかれを癒すことが出来
た。ここは色々なお風呂とリラックス施設がセットとなっており、山を下りた後のお勧め 場所です。私達は、ここで約2時間を過ごし、明日に登る西赤石登山口の日浦に移動し車泊した。

2日目(5月1日) 天候晴れ
 西赤石山

コース

日浦登山口・・別子銅山迎賓館跡・・小学校跡・・・・別司銅山各種施設跡・・ダイヤモンド水・・・歓喜抗・・・銅山越え・・・西赤石山・・・銅山越え・・牛車道・・歓喜抗・・別子神社跡・・ダイヤモンド水・・・登山口

・歩行距離      12.8km
・累積標高差      915m
・歩行時間(休憩含む) 7時間

今日は、旧別子銅山跡をたどり、銅山越えからの西赤石山(1026m)を目指す。
ここは、二十歳代のおりに一人で北側の伊与土井から東赤石、西赤石、銅山峰ヒュッテと歩いた思いでのコースの一部を歩く楽しみにしていたコースです。別子銅山側から登るのは初めてであり、アケボノツツジやツカザクラの群生を楽しみに登っていった。

登山口から旧別子銅山の各施設跡をたどって約30分で到着するダイヤモンド水の休憩場所。
ダイヤモンド水の由来は鉱脈をボウリングしていたが水脈に突き当たり、さらに先端のドリルが折れボウリングを中止せざるを得なくなってしまった。折れたボウリングドリルの先端にはダイヤモンドが付いたままの状態から水が噴き出しておりダイヤモンド水の名前がついた。

旧別子銅山跡の渓谷を詰めて銅山越えを目指す。

別子銅山で最初の鉱脈である歓喜抗。鉱脈の発見で歓喜したことに由来しているとの事。ここまで来ると銅山方まであと30分程度である。ここにも水が沢から引いてあり、最後の水場となっている。

稜線の銅山越えに登ってくることができた。30数年まえにここまでたどり着いた思いでの場所であるが全く記憶はなくなっている。このまま南に下ると銅山越えヒュッテ経由新居浜側に下山出来る。

銅山越えからはしばらく日本庭園の様な稜線歩きになる。 ここにはツカザクラの自生場所になっており 、
ロープで囲い保護されているが未だ時期が早いのか全く咲いていないのは残念だ。

これが「アケボノツツジ」淡いピンクの大きな花びらが非常に美しい。全山アケボノツツジに彩られると聞いていたが、裏年なのか、時期が早いのかチラホラと数本しか咲いていなかった。また、ツカザクラは全く咲いていない。

西赤石頂上直下からの石鎚方面。左上側に昨日登った笹ヶ峰、そして瓶が森、石鎚山が望める。

 

頂上手前からは傾斜もきつくなり、背丈以上の樹林帯に入っていく。これまで低草木の稜線を歩いて来ていたのでちょと意外である。
頂上には一組のご夫婦しかいなかつたが、食事の準備をしているうちに次から次へと登山者が現れ、我々も引き上げることにした。
銅山越えまでの下山中には登山者がどんどん上がってきており、早く頂上について良かった。

西赤石山頂上でも360゜の展望が楽しめ東には物住山、前赤石、東赤石の稜線が間近に見え、縦走したい気持ちが高くなる。残念ながら車登山の悲しさねここからのピストンにになっらざるを得ない。頂上で今回の山歩きで初めて夫婦での記念撮影が出来た。

 

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