(波賀町側から訪れた)竹呂山 宍粟50名山


宍粟50名山に指定されている竹呂山の正式登山口は千種町側にあるが、波賀町側の八丈川源流部から登るルートを数年前から山の達人たちがHPに報告されています。
波賀町側は山毛欅(ぶな)の自然林が素晴らしいと聞いたので2年ほど前より是非訪れて見たかったのですが、明確な登山道は存在しないので躊躇していました。今年の春に山用ハンディGPSを購入したのでGPSと地図を活用して波賀町側より道無き道を周回してきました。
GPSの操作が不慣れな為か、当初予定していたルートとは別の支尾根から東南尾根を登ってしまったが、計画ルートよりも歩行距離は短くなり?、支尾根を登り切った東南尾根稜線も山毛欅林の明るい尾根だったので結果オーライでした。このルートを私の正規ルートとしたいぐらいです。


日:2013年6月9日(日)
天候:曇り
山歩きスタイル:日野家の山歩き+山仲間1名


コース:林道三差路 8:53・・林道終点9:30-9:35・・支尾根・・東南尾根稜線10:00-10:05・・主尾根分岐(大きな山毛欅)10:23・・竹呂山10:39-11:11・・主尾根・・P92911:55・・P960・・カンカケ越12:29-12:33・・林道三差路13:07


概念図


山歩きデータ


林道三差路(駐車)
国道29号線の波賀町 原からリンゴ園の前を通って八丈川沿いに林道を上がってくると、林道の三差路がある。ここが周回コースのスタート地点になるので、車が5〜6台程度は駐車可能な空き地に駐車する。  山歩きの準備を整えて、八丈川に沿った林道(約1.8km)の方を歩き始める。
途中までは広い林道で車の通行もまったく問題ないレベルです。 自然林の緑を楽しみながらゆっくりと上がって行く。
整備されていた林道も途中から崩落箇所が多くなります。車両の通行は不可の状況になり、そのうち林道と言うよりも林道跡の様になってきました。 林道(跡)終点
ここからのルートを事前にネツト等で調べていると
@左手の沢を進む  A2つの沢の間の尾根を登る B正面の支尾根を登る  等が書かれていました。
 先達の書かれたルート図等を参考に、地図ソフトのカシミールを使って自分でルートを作成し、ハンディGPSにダウンロードして万全をきっしてきていました。 しかし林道終点に着くと左手の沢方面に「地籍調査」の赤テープが続いていたが、林道跡終点地点にAとBの情報と地形が似ていた真ん中の支尾根に取り付きました。
道無き支尾根を登る
斜度が35度程度の幅の狭い支尾根を登って行きます。一部あせびにジャマをされて歩きにくいですが、尾根は明確なので順調に高度を上げて行きます。 途中でGPSに事前に入れているコースと比較確認をした所、少しずれていたがそのうちルートと一致するだろうと楽観していました。
稜線到達
支尾根を登り始めて25分で明るい稜線に到達です。この時は予定外に早く主尾根の稜線に到達出来たと思ってました。GPSに現在地の「ウェイポイント」を登録すると、予想外の地図位置に現在地の旗が表示されました。予定のコースから90度ぐらい方向が大きくずれています。ではこの明るい稜線は何処なのか?
地図とGPSで確認すると、ここは主稜線から東南に派生する尾根稜線と判明しました。この尾根はネットで今回のルートを調べていた時に「やまあそ」さんが2012年に歩かれたルートの尾根と判明しました。
東南尾根も山毛欅の極楽尾根
予定コースとは全く異なった東南尾根を竹呂山に向かいます。この尾根は幅も広く踏跡も明確に付いており山毛欅を愛でながら登っていけます。結果オーライでこの尾根を歩けて良かった。
東南尾根の山毛欅
巨大山毛欅
頂上直下の山毛欅林
東南尾根を登りきり主尾根に合流しました。一安心して主尾根を竹呂山目指して登っていきます。
竹呂山到達
林道終点から約1時間で竹呂山に到着出来ました。予定していたコースよりも早く到着出来た様に思われます。AM10:40で少し早いですが昼食にしました。
昼食中に単独者が到着され、三室山から縦走されてきたとの事です。三室山から1時間で歩いてきたと聞き「早や!!」 私も竹呂山〜三室山縦走は何度か歩きましたが1時間とは・・
カンカケ越へ
登って来た主尾根をカンカケ越目指して下ります。 噂の山毛欅の極楽尾根が楽しみです。
ギンリョウソウ
東南尾根との分岐のシンボル「巨大山毛欅(ぶな)
カンカケ越へはこの分岐を南方向の尾根に進むのですが、東南尾根の方に赤マーキングテープが付いているのが見えるのでそちらに行ってしまわない様に注意が必要です。 私はGPSに前もって入れているルートを忠実に辿るので楽勝です。(取り付き尾根は間違ったが・・
カンカケ越への主尾根の山毛欅林
カンカケ越への稜線には標識類は有りませんが、結構踏跡があり時々マーキングテープも付けられています。  ただ、小さな尾根との分岐等では地図の読図が必要です。
樹間から竹呂山と間違って歩いてしまった東南尾根が見える。 ホオノキに白い花が咲いていた
P972m手前の鞍部
竹呂山からカンカケ越まではほぼ全てが山毛欅尾根だか、P972手前の鞍部からP972にかけては若い山毛欅林の密度が特に濃い。
P972mへ密度の濃い山毛欅林を登る
竹呂山からカンカケ越までの山毛欅林は三久安山の北尾根の山毛欅林と甲乙付けがたいほどです。
山毛欅林で
山毛欅林を下る カンカケ越の林道のり面をザイルを利用して降りる
カンカケ越の展望地 
カンカケ越に無事到着できました。 道無き道?を歩け、素晴らしい山毛欅尾根を堪能出来ました。
カンカケ越の標識
今回の山歩きで唯一の標識でした。
山毛欅景色の綺麗な林道をのんびりと駐車場所目指して約2kmを(38分)下って行きました。
カシミール3Dによる立体ルート図 GPSの軌跡を記入しています。
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