東山(トウセン)・狩谷山


涼しさを求めた避暑山歩き第三弾

鳥取県の東山(トウセン)は登りたかった山の一つですが、残雪期にのみ訪れる事が出来る山で無雪期には根曲がり竹の藪が密集しているので、これまではルートが無いと思っていました。
私が良く訪問しているホームページ「山歩きを楽しもう!」に大乢から藪が切り開かれて無雪期でも東山(トウセン)に登る事が出来ると書かれており、実際に今夏に若杉原生林から東山を往復された記録が掲載されていました。
私は若杉原生林から往復する自信が無いので、軟弱ですが東山の麓を横断している「沖の山林道」の大乢から東山を往復してきました。
東山に登り大乢に戻ったのが12:50頃で、まだ帰宅するには少し時間が早いので大乢から中国自然歩道を南下し「狩谷山」まで追加で往復してきました。
結局、今日は山中で誰にも会わない少し寂しかった山歩きでした。(お盆最中に山歩きしている方が異常?)


日:2010年8月13日(金)
天候:曇り
コース
姫路--R29--戸倉峠--岩屋堂--沖の山林道--若杉峠登山口--大乢10:25・・・東山登山口10:30・・東山11:35-12:00・・・大乢12:55・・・P1205m13:10・・・狩谷山13:50-13:55・・・P1205m・・・・大乢14:40---芦津渓谷--志度坂トンネル--大原===佐用---姫路

山歩きデータ
東山: 登り1時間10分 下り55分    狩谷山: 往路55分 帰路45分
全歩行距離:7.4km    全累積標高差:532m



鳥取・兵庫・岡山 三県境に位置する山々の概念図
この辺りの山々は登山口の標高が1000mを越えているところが多く、縦走路もアップダウンが少ないので避暑登山に最適です。

拡大
東山概念図
今回歩いたコースの標高と距離
不動院岩屋堂
戸倉峠を下り、短いトンネルを過ぎると三差路があり、左折すると岩屋堂の標識が有ります。車を道路脇にとめて、岩屋堂への赤い橋を渡ると大きな岩穴の内部に建てられた岩屋堂が有りました。
間口7m 奥行10m 高さ13mの岩窟内にある投げ入れ堂です。
吉川集落を過ぎると舗装された「沖の山林道」に入ります。
この林道は吉川から芦津まで25km以上も延々と続いており、吉川集落から7.9kmの地点に若杉峠への登山口が有りました。
若杉峠登山口から100m程の所には「芦津・吉川越え」への登山口があります。ここから芦津・吉川越えに登り、中国自然歩道を若杉峠を経由でぐるっと周遊してくることが可能です。いずれ訪れたいコースです。 「芦津・吉川越え」登山口からさらに林道を5km走ると、やっと東山の登山口の「大乢(オオタワ)」に到着しました。東山へは刈り込まれた明確なルートが有ると思っていたのですが、それにらしい道が有りません。諦めず登山道を探していると下の概略図に示す位置に登山口が有りました。
下山後に気が付いたのですが、この写真の細い矢印線が従来の登山道でした。草が生い茂ってきており、ここまでルートを切り開いておいてほしかったです。
大乢で東山への登山口がわからず、大乢から北に延びている林道を50m程歩いていくと、道路脇に広場が有ります。広場の奥を見ると笹が切り開かれた所がありました。ここから東山へ切り開きが始まっています。 この広場の真ん中奥の杉林にも登山口があり赤テーピングマークが有りました。(下山時はこちらから側から下りた)
広場の奥から切り開きに入り、5mも歩くとこの切り開きは尾根に沿ってづっと続いていました。この切り開きがHPの「山歩きを楽しもう!」に掲載されていたルートに間違いなさそうです。 切り開きは幅が2m以上もあります。笹の切り先がとがっているのも有りますが、この道も登山者が増えて来ると歩きやすい道になる事でしょう。熊の心配があったので、100円ショップで買った呼び笛と2本のストックだけを武器に物音を気にしながら登って行きます。
根曲がり竹を切り開いた急坂を登り切ると小さな沢と遭遇し、この辺りからブナ林が現れて傾斜も緩くなります。さらに登り詰めると頂上への稜線となり、見晴らしも良くなりますが残念ながら今日はどんより曇って周囲の山々はシルエツト程度にしか見えません。 頂上直下までやってきました。。結局、大乢から頂上までずっと切り開かれて藪漕ぎはいっさい有りませんでした。
切り開かれた関係者に感謝です。
東山(1388m)頂上に到着。結局、大乢から1時間10分で到着できました。
無雪期に登ることが難しかった東山ですが切り開きのおかげで登りやすい山に変身です。
頂上の標識の裏側を見ると「2010年8月11日 鳥取環境大学」と書かれています。 私が訪れた一昨日に設置された様です。
ここで昼食弁当を頂いた後、夕立や熊に会わない内に下山開始です。
頂上から南方面は切り開かれて展望は有りますが、北方は藪で視界が遮られています。しかし、頂上から少し下った所からは北方面も展望が開かれており、氷ノ山がシルエットで見えています。
少し下った所から振り返った東山頂上付近 ルートはこのブナ林の中を通っています。
熊にも遭遇せず(鹿には会った)東山を往復し、無事に大乢まで戻ってきました。時間はまだお昼の12:55です。このまま途中の温泉にでも入って帰宅しようかとも思いましたが時間に余裕が有ります。いずれ歩きたい若杉峠方面への中国自然歩道の様子が知りたくて三角点のある「狩谷山」まで往復する事にしました。
大乢から1時間弱で狩谷山(1159m)に到着しました。大乢(1114m)から途中の名も無いピーク(1205m)よりも低い狩谷山です。
中国自然歩道は大乢からP1205mへは階段登りがありますが、全体的にはアップダウンの少ないなだらかな尾根です。尾根は樹間に覆われており、若桜側がブナ等の自然林で智頭側は杉林になっています。
ろくろうさんのお豆腐」をお土産に購入
帰路は沖の山林道を完走する目的で芦津渓谷経由で智頭町側から帰ります。
このお豆腐は智頭町に本店がある滑y粹(ラクスイ)が芦津渓谷で「轆轤(ロクロ)の水」と呼ばれる石清水を使って製造・直売されている「ろくろうさんのお豆腐」です。
お酒のおつまみ用に2種類各1個のお豆腐を購入して帰りました。
単価は250円と少し高めでしたが、お店で頂いた「轆轤の水」で水割りしたウィスキーのあてにおいしくいただきました。
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