阿蘇山


2006年ゴールデンウィークの山歩き3日目の阿蘇山

昨日は霧島から移動して国立青少年交流の家に宿泊しました。
登山口の仙酔峡にも近く、大変立派な建物で食事、お風呂共に大変満足の行く宿泊施設です。これで宿泊費は1泊2日で食事代+シーツの洗濯代の1000円程度だけです。
宿泊地を5時30分頃出発し、6時頃から阿蘇山最高峰の高岳目指して通称バカ尾根と言われる仙酔尾根を登りロープウエィ下の道を下る周遊ルートを歩いてきました。
当初、ゴールデンウィーク前の週間天気予報では5月6日は雨の予報でしたが、結局下山まで雨も降らず九州での三つの百名山歩きは天候に恵まれ、少し強行軍でしたが楽しい仲間との山歩きを楽しむ事が出来ました。


山歩きデータ
日:2006年5月6日
天候:晴れ、稜線はガス
コース:仙酔峡・・仙酔尾根(バカ尾根)・・高岳分岐稜線・・・高岳・・月見小屋・・・中岳・・・展望台・・ロープウェイ下の下山道・・・仙酔峡
累積標高差:739m
歩行距離:6.5km
歩行時間:4時間20分



霧島からの移動でやっと国立阿蘇青少年交流の家に到着 青少年交流の家から望む阿蘇の根子岳から高岳・中岳の稜線
到着日の5月5日に撮影
翌日5月6日早朝の楢尾岳(阿蘇5岳の一つ)
仙酔峡の駐車場から左手の橋を渡るとミヤマキリシマが群生している庭園風の山道を仙酔尾根の末端部を目指して登って行く。周辺には遊歩道も整備されています。
真ん中の写真の奧にはガスがかかっているが、険峻な虎ヶ峰と鷲ヶ峰が見えます。
いよいよ通称バカ尾根と呼ばれている仙酔尾根に取り付きました。ごつごつの溶岩道はグリップがよく利きわりと登りやすい。
仙酔尾根末端の谷部にロープウェイ駅と駐車場が見えます。
仙酔尾根の核心部は左上の写真でも解るよう様に登っている3人が重なってしまうほどの急斜面です。 この3枚の写真あたりが一番の急登ですが、下から稜線まで1本調子の急坂が続く尾根道です。
溶岩道には浮き石もほとんどなく、足下のグリップもよく利くので緊張感の中にも余裕を持って上れる2時間弱の尾根道です。
稜線に到着したとたんにガスと猛烈な強風に出会ってしまった。 リーダーは高岳東峰に行こうと言われましたが、この強風の中に行くのはキャンセルさせて頂きました。
結局、メンバー全員と稜線で風が止むまで待機していた2名の単独者が一緒になって高岳へ向かう事にしました。ここから中岳まで写真を撮る余裕も無く(高岳頂上では他のメンバーが写真を撮っている間も寒くて岩陰に隠れていた)中岳まで写真を撮っていません。
実は寒さとガスで余裕がなかったのと、途中で少し道を誤り、うろうろしていた為です。高岳をすぎてからは、少し登山道を外して稜線を中岳方面に進んでいると、はっきりとした登山道があらわれたので進んで行くと火口の底の様な広い場所の真ん中を進むように道が続いています。道にはペンキマークの矢印もありましたが、何となく違う道を歩いている様に思うが、これまで間違う様な分岐もなかったのでそのまま進んでいきました。
リーダーが「絶対この道は違う、尾根道を中岳まで行くはずだ、尾根迄戻ろう!」と言われるのですが、道ははっきりしており、もう少し行くとガスの中に何となく小屋の屋根が見えました。近づくと立派な避難小屋がありました。 
一旦小屋に入り、顔をつきあわせて地図と磁石で現在地の特定をしたのですが、この小屋は大鍋の底にある月見小屋らしいが、ガイドブックには「月見小屋は崩壊寸前」と書かれており、この立派な小屋は本当に月見小屋なのか意見が分かれてしまった。(後日調べた所、この小屋は月見小屋で、最近立て直された物でした)結局、一旦尾根迄戻る事にし、稜線から反対方向に歩いて行くと、中岳への道標があり、ガスも切れてきたので私たちの現在位置が確認できました。高岳と中岳の鞍部にある分岐を、どの様に間違ったのか未だに解りませんが、2名の単独者を巻き込んだ20分程度の大鍋徘徊事件でした。
やっと中岳頂上に到着 中岳を超えてしばらく歩いていると、ガスも風も嘘のように消えてしまい絶景が姿を現してくれた。
写真は中岳の頂上と火口壁
阿蘇の火口が全景を表しました。正に絶景です。
火口の向こう側には阿蘇観光の中心地が望めます。
中岳に連なる稜線と火口壁
先ほど、この稜線を歩いたが、ガスの中であった。
火口に続く稜線の登山道には避難用の壕も作られています。 下山口の仙酔峡に近づいてくると稜線での寒さが嘘のようにミヤマキリシマが咲いています。
下山道から撮した仙酔尾根。一気に稜線まで突き上げており、稜線には再びガスがかかっている。
仙酔尾根の後ろには、急峻な2つのピーク虎ヶ峰と鷲ヶ峰が見えています。
下山してきて、九州での3つの百名山歩きは無事終了しました。
この後、恒例によりお湯に浸かって汗を流し、食事後姫路に向かっての長い道中となりました。幸い復路は交通渋滞もなく、PM11:00前には姫路に到着しました。
今回の山歩きは天候にも恵まれ、120%楽しめました。同行者に感謝します。
下山後、車で熊本方面に向かっている途中から雨が降りだし、その後、本降り状態になってしまいましが本当に山歩き中は天候に恵まれました。
ちなみに、今回の3泊4日間の山歩き費用は食事込みで18000円+少しの小遣いで済みました
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