06’ 恵那山


2006年の秋山巡りとして、10月の3連休を利用して雨飾山と恵那山を登りに行く計画を立て行って来ました。
ところが、移動日の初日から突然異常発達した低気圧により大荒れの天候となってしまい、翌日の雨飾山も大荒れ状態が続いていました。結局、雨飾山に登るのはあきらめて恵那山への移動日となってしまった。
恵那山では快晴に恵まれ、異常低気圧が吹き荒れた後のお陰で空気は澄み渡り、アルプスの高山は初冠雪の綺麗な姿を見せてくれました。

日程
10月7日:姫路・・・雨飾山登山口移動 テント泊+車泊
10月8日:雨飾山登山口・・・高瀬渓谷観光・・・富士見台ハイキング・・・恵那山追分登山口 テント泊+車泊
10月9日:恵那山登追分登山口5:45・・・鳥越峠・・・大判山・・・恵那山避難小屋10:00・・頂上・・避難小屋11:00発・・・
       大判山・・・鳥越峠・・・追分登山口14:30着・・・・・姫路
      登り 4時間15分      下り 3時間30分

初日に姫路から移動してきて、やっとPM2:00頃に雨飾山登山口に到着。予定では近くの大渚山に登る計画でしたが相変わらず大雨状態なので、恵那山登山の紹介にもよく登場する、小谷温泉の山田旅館の温泉に入ってきました。
今夜は登山口の横にある雨飾高原キャンプ場にテントを張る申し込みも済ませたが、風雨が激しくテントを張れる状態ではなく困っていた。キャンプ場の方に了解を得て登山口に建つ写真の建家内にテントを張らせて貰えた。(助かった!)
結局、翌日になっても風雨は収まらないので雨飾山登山は断念しました。
団体バスでの登山者達は登られていたが、ちょっと無理をしすぎの様だ。
車で長野県を南下してくると、少しずつ天候は回復してきだした。
大町あたりでは、ほぼ雨があがりでっかい虹が架かっていた。
恵那山に登る為に神坂峠にPM2:00頃に到着。ここから景色の良い富士見台まで往復1時間30分程度のトレッキングに行って来た。風は少し残っているがすっかり晴れ上がり、明日登る予定の恵那山はもちろん、南アルプスもほぼ全域見渡せた。
富士見台の麓に建つ洒落たつくりの「満岳荘」。冬には避難小屋にもなる。 追分登山口前に2〜3台の駐車スペースがあり、ここで車泊+テント泊をした。早朝5:45分に出発
30分の急坂を上り詰めると、神坂峠からのルートと合流する鳥越峠に到着。 ここで、軽く朝食をとる。 「姥ナギ」と呼ばれる崩壊地。登山道はまいており危険な個所は有りませんでした。
姥ナギを過ぎた辺りからは視界が開けてきました。
この日は快晴で゜、しかも一昨日来の異常発達した低気圧による風雨が去ったお陰で空気は澄んでおり、高山は初冠雪した美しい姿を輝かせていました。 こんな美しい景色が見られたので雨飾山を断念した悔しさは帳消しです。
すぐ近くに御岳山。火口跡まで見せてくれている。 初冠雪に輝く北アルプス穂高連峰
鳥越峠から50分程度かかったAM7:20分に最初のピークである大判山に到着。ここからの眺めも良く、特にこれから登るどっしりとした恵那山が姿を現してきました。
私たちが取り付いている神坂峠コースの尾根も少し色づいてきていましたが、恵那山の頂上近くの山腹には赤く紅葉した木々が斑点の様に見えています。 鳥越峠からここまでの道は尾根を巻いており、アップダウンの少ない平坦な道だったのでまだまだ元気です。
ここからは、恵那山の写真に写っている右端の尾根を稜線まで急坂を登って行かねばなりません。
神坂峠コースの大判山から約2時間15分登り詰めると、恵那山頂上稜線分岐にやっと到着する。この分岐は宮前ルートとの合流点です。
頂上近くの避難小屋には、この分岐から30分程度なだらかな稜線をたどって行くと到着します。
この稜線には写真の様に真っ赤に紅葉した木々が強烈な太陽の光に照らされ、まぶしいぐらいに輝いてすます。
頂上避難小屋まで5分程度手前に有る社。
ここもビューポイントになっており、御岳、乗鞍、北アルプス、白山まで見渡せます。
恵那山への最短コースである、阿智村からの広河原コースを登ってこられた若いご夫婦は、このコース上からは北アルプスが見えないので、頂上を通り過ぎてここまでわざわざ見に来られていた。ついでに我々の記念撮影を撮っていただいた。 私たちが登ってきた神坂峠コースは距離は長いが展望には恵まれていました。
上避難小屋には出発して4時間15分かかったAM10:00ジャストに到着しました。
既に広河原コースから(約3時間で登ってこれる)多くの方が登ってこられており、小屋前は大変なにぎわい状態です。
小屋の背後に有る岩の高台もビューポイントになっており、中央アルプス全域、南アルプス全域、八ヶ岳、富士山まで見渡せます。 恵那山は展望のない山との認識が高いが今回の山歩きでは反対に展望に恵まれました
(上)南アルプスの全景  (下)ピンボケ写真ですが南アルプスの聖岳と光岳の鞍部からは雪を被った富士山も見えています。
小屋から恵那山頂上までは散歩道の様な所を10分程度たどって行くと到着します。この道すがらもナナカマドが真っ赤に紅葉して緑の木々とのアクセントになっています。
頂上高くの木立の隙間から見えた中央アルプスの嶺峰。以前に登った山を見るのは懐かしく、親しみがあります。
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