積雪期の氷ノ山


冬型の天候が少し落ち着いてきたので、3年ぶりに積雪期の氷ノ山を「わかさ氷ノ山スキー場」を起点に周回してきた。
わかさ氷ノ山スキー場の「樹氷スノーピア事務所」に登山届けを提出に行ったついでに「チャレンジコース」のリフト稼働状況を問うと、まさかの運転休止中との事。え〜
何度か積雪期の氷ノ山へ登るのに利用していたリフトが休止中なので、チャレンジコースを歩いて登るのは初めてでした。

日:2017年2月25日(土)
天候:晴れ後曇り(ガス)後晴れ
山歩きスタイル:単独

コース
わかさ氷ノ山スキー場無料駐車場・・樹氷スノーピア事務所(登山届け)~~~パノラマコースリフト~~チャレンジコース登り・・リフトトップ・・三の丸・・氷ノ山・・氷ノ山越・・氷山名水・・駐車場

概念図


歩行データ


無料駐車場に向かう途中で、猪が道を歩いていました。車を降りて写真を撮ろうとすると、私の脇を通って逃げて行きました。 登山届けを提出後にパノラマコースのリフトは乗ってきたが、チャレンジコースのリフトは休止中なので歩いて登ります。既に10数人の団体さんが中腹まで登られていたので、踏跡を利用させて頂きました。
チャレンジコースの霧氷を見ながら登るのは初めてです。
約30分掛かって登って来たリフトトップで10数人の団体さんに追いついたが、先に登っていかれた。 霧氷林の間から望む氷ノ山
先行された団体さんに追いついてしまい、先頭歩きになってしまった。
ノートレースの尾根歩き? 山の住人のトレースは有りましたが・・
新雪は10cm程で、根雪は締まっていたのでスノーシーューで軽快に歩ける。
三の丸への支尾根から望む氷ノ山への稜線
この稜線を歩く予定
支尾根ルート
けっこう雪尾が張り出しているので少し右側を歩く
三の丸雪原下部の山毛欅(ぶな)の霧氷林帯
山毛欅雪原のパノラマ
南方面のピークは大段(1256m)に続くP1376m
三の丸へと続く雪原と霧氷林
全くのノートレースなので好き勝手に歩けます。
三の丸雪原から北方面のパノラマ
三の丸避難小屋 使用不可です。 三の丸展望台
三の丸からの氷ノ山方面
誰も歩いておらずトレースも無いが、氷ノ山に向かって一人旅を始めます。
モンスターに成りきれない樹氷と雪原
雪原末端の霧氷林帯が綺麗です。
ガスってきました。
せっかくの霧氷林帯の景色が・・
でも、ガスに浮かぶ霧氷林も綺麗です。
稜線のルートと霧氷林(モノクロの世界)
せっかく担いできた三脚とデジ一眼カメラをセットし、自分撮りしてみました。 シャッターはリモコンで操作します。(リモコンシャッターを押すと2秒後にシャッターが切れる優れもの)
デジ一眼カメラでの自分撮り
三の丸と氷ノ山との中間辺りの雪原 P1448mを過ぎた辺りの雪原と霧氷林
段々とガスが濃くなり、ホワイトアウト1歩手前。 幸い何度も歩いているコースでもあり、コースを入力したGPSも持っているので不安は有りません。
トイレ付き東屋(ホワイトアウト状態)
入口部は完全に雪に埋もれており使用不可。
ここから頂上避難小屋は直ぐ近くなのにガスで頂上避難小屋が見えない程でした。
氷ノ山到着  誰も居ません。
避難小屋の入口扉のノブが回らず、扉が開きません。 鍵が掛かっているのかと思ったが、何度かトライしていると開きました。 ロック部が少し壊れている様です。 昼食を摂り、しばらくすると途中で追い抜いた団体さんが到着し、その後も到着する登山者が増えて小屋内は満員状態に
氷ノ山越へのルートは未だ誰も歩いておらず、甑岩のトラバースに不安がよぎったので「行くのは止めよかな」と思っていました。 先頭を切って氷ノ山越方面に下りられた方が居られたので、意を決して私も続きました。 甑岩(こしきいわ)のトラバースが待ちかまえている。
この辺りで先行者「Nさん」に追いつき、さらに後ろから来られた「カジヤン」さんの3人が合流。 Nさんのルート開拓の跡を私とカジヤンさんが続きます。
甑岩(こしきいわ)の冬景色
所々アイスバーンになっていた甑岩の危険なトラバースを終えて、やっと甑岩にカメラを向ける事が出来た。 これまで何度も積雪期に甑岩のトラバースを通過しているが、今回が一番怖かったです。(アイスバーンの上に10cmぐらいの新雪が乗っかっている状態なので、スノーシューの爪がアイスバーンに届かず、新雪と一緒に滑ってしまいそうになる。)
次回からはスノーシューと共に必ずアイゼンも持っていく事にする。
カジヤンさんも甑岩のトラバース核心部を越えて来ました。 ホッ!
甑岩でカジヤンさんんとツーショットをお願いしました。
甑岩に日差しが差し込み始めた。 いいぞ、良いぞ!!
青空と甑岩とNさんのコラボ 
やっと青空で出てきました。
甑岩周辺の全景
氷ノ山越へり細い稜線歩き
甑岩を無事に越えたので景色を楽しむ余裕が出来ました。
稜線を歩くNさんとカジヤンさん
霧氷林を闊歩 霧氷林帯を下ってくるカジヤンさん
青空に映える霧氷林
霧氷林帯を歩くカジヤンさんとNさん 雪尾ルートと氷ノ山
写真撮り中のNさん
ザックにぶら下げている12本爪アイゼンで甑岩のトラバースルートを作って頂きました。 
氷ノ山越の避難小屋
さあ〜ここから第二の難関「激坂下り」です。
氷ノ山越の直下の激坂下り(見た目よりきつい坂)
凍った根雪の上に新たに積もった新雪がスノーシューと一緒に滑り落ちてしまう。(スキーの横滑りテクニックの様に) 何度転んだ事やら・・
植林帯に入ると根雪部分も緩んでいるので危険は去りました。 茅場雪原手前の自然林(積雪期限定ルート)
茅場の雪原
上から見るとスキーのゲレンデの様に見えるのですが・・
気を付けていたのに隠れクレバス(ヒドゥンクレバス)に片足が落ちてしまった。スノーシュが抜けず苦労しましたが何とか足を持ち上げることが出来ました。
茅場の雪原(あちこちにクレバス)を下ってきた
「氷山名水」へ下山 あるある、「下りたら晴れる」のジンクス
GPSデータによる歩行Graph(カシミールより)
歩行距離11.4km 累積標高差897m(リフト乗車部除く)
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