伊吹山夜間登山
伊吹山の夜間登山に行って来ました。
日:2006年7月15日〜16日
登山者:日野夫婦
天候:15日・・雨 16日曇り
20代のおりに伊吹山の夜間登山は経験が有ります。
その時は姫路を夕方出発し関ヶ原まで列車で移動し、夜間登山者専用のバスで登山口に到着しました。一本目の登高リフトを下りて、そこからは夜間登山者の照らすヘッドランプの列が頂上まで連なっていた記憶が有ります。頂上の小屋で仮眠後、ご来光を見てバスでドライブウェイから下りてきました。
その後、現在まで数十年間は伊吹山を訪れる機会も無かったのですが、近年伊吹山のお花畑が素晴らしいとの事を聞いていたので、思い切って前日に夜間登山し、翌日は花畑をみながらの下山をする計画を立て行ってきました。
登山データ 1日目 三合目〜頂上 標高差:620m 歩行距離:2.32km 歩行時間:2時間10分 |
登山データ 2日目 頂上〜登山口 標高差:1151m 歩行距離:4.7km 歩行時間:3時間 |
今回の山歩き顛末 7月15日は姫路で夕立が降ったが短時間でやんでおり、翌日の天気予報も曇り程度で雨の降る心配が無かったので出発する事にしました。 高速道路を移動している時には路面が濡れていたが、夕立を追っかけている程度と思い、登山口に到着した22:00頃にも雨は降っていませんでした。 しかし、登山口であるゴンドラの無料駐車場に駐車している車は数台しかなく、ゴンドラもお客を運んでいるような雰囲気があまり見受けられませんでした。 ゴンドラの係員に「夜間登山者は上がっていますか」と聞いてみましたが、あまりいないとの事で今夏始めて深夜まで運行されているゴンドラには誰も乗っていない状態でした。 少し不安ながらもゴンドラの片道切符を買い、ゴンド゜ラで一気に3合目まで上がって来ました。3合目の高原ホテル施設でトイレや登山準備をしていましてたが夜間登山者の姿もヘッドランプの明かりも見えません ガスもかかっており登山道が何処に有るのかさえ解らず、施設の方に登山道とコースの聞き取りをしたところ、今日は昼間に雨降ったので夜間登山者はほとんど見受けないとの事でした。 しかたがないので、不安ながらもヘッドランプを点けて夫婦で教えて貰った登山道を登って行ったのですが、誰もいない真っ暗な五合目あたりで稲光と共に雨が降ってきました。 とりあえず雨具を装着して登って行ったのですが、周囲には誰も居ず稲光と雷の音で不安が増してきます。ただ、稲光から雷鳴まで十数秒あったので間近の落雷で無いとの判断と、今から降りても既に夜中の12時を過ぎており、ゴンドラも止まっているので、頂上に行くほうが早く着くので頂上を目指して進んでいきます。 8合目を過ぎるあたりから稲光は東の方に遠ざかったので落雷のに心配は消えました。そのかわりにますます風と雨はきつくなってきました。 何とか、無事に頂上に到着することができました。 予定では頂上周辺でテントを張り仮眠するつもりでテントや寝袋も担いで上がってきましたが、この風と雨では無理なのでお寺の横にある小さな避難小屋を尋ねると、既に4〜5名の方がおられ、この方達はヒメボタルの観察をされているとのことで私たちが泊まれるスペースは有りませんでした。 私たちが登ってくる途中でも蛍らしい小さな光の点滅を所々で見つけていたので、これがヒメボタルだった様である。 避難小屋に泊まることも出来ないので、やむ終えず電気の点いていた山小屋に行くと寝袋を持っていた私たちは一人1200円で泊めて頂けました。 服も着替えることが出来、手持ちのお酒で居心地を付けて寝袋に入ると、持って上がってきたテントは無駄になりましたが天国です。 朝方の4時半頃に4名の方が小屋に入ってこられたが、本日の夜間登山者は私達とこの方達だけではと思われます。 翌朝の7時頃まで雨は降り続いていたので歩いて下山するのはあきらめて、ドライブウェイをバスで下りる事も考えましたが、出発する8時頃には雨は降りやんでくれたので歩いて下山する事にしました。 小屋のご主人に頂上周辺のお花畑の情報を聞くとまだ少し早い状態との事なのと、雨はやんだがガスもかかっており頂上遊歩道の散策はあきらめて下山をする事にしました。 ところが、下山を開始した直後から5合目の上あたりまで一面のお花畑が広がっており、いろいろな高山植物が咲き乱れています。昨日からの雨と、今日のガスで写真には撮っていません。もう少し天候が良ければと悔やまれます。 3合目周辺でニッコウキスゲに似た「ゆうすげ」が咲き乱れており、本日はゆうすげ祭りのイベントも開かれています。 そのせいか伊吹山への登山者やハイカーもどんどん上がってきます。昨日の夜間登山の寂しさとは大違いです。 三合目からはゴンドラを利用する事も考えていたが、結局、駐車場まで歩いて無事に下山してきました。 無人の夜間登山、雨、カミナリ、ヒメボタル、咲き乱れる高山植物と波乱にとんだ山歩きでした。 |
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