上高地 冬景色スノーシューハイキング
以前から上高地の冬景色にあこがれており、昨年2月にも計画していましたが、昨年は暖冬で予定日に雨の予報がでていたので中止していました。
今年は例年以上に雪が降っており、昨年計画時と同メンバーで改めて冬の上高地を訪れてスノーシューハイキングを満喫してきました。
日:2011年2月13日(日)
天候:曇り時々晴れ
メンバー:山仲間ご夫婦+私
コース:沢渡のペンション「しるふれい」7:45--ワゴン車送迎--中ノ湯8:00-8:20・・新釜トンネル(長さ1320m)・・大正池9:12・・樹林帯雪原・・田代橋・・梓川東岸・・河童橋(昼食)11:20-12:10・・梓川西岸・・ウェストン碑・・穂高橋・田代橋13:20・・新釜トンネル14:57・・新釜トンネル出口(中ノ湯)13:15--送迎ワゴン車--ペンション「しるふれい」(泊)
歩行距離距離:13.7km 歩行時間:約6時間(昼食 除く)
中ノ湯の釜トンネル入口 ここまで今晩宿泊予定のペンション「しるふれい」の車で送って頂きました。山歩きの準備をして、ここから出発です。 |
トンネル入口には、上高地への冬季入山に対する注意事項が書かれています。入山届けも必要と書かれていましたが、提出を忘れていました。 トンネルは長さ1320m、入口と出口の標高差は140mほども有り、ほとんど照明はなく真っ暗な舗装道路となっています。 |
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上り坂のトンネル歩きは結構疲れますが、上高地側の出口からは完全な雪の世界が広がります。気温は−8℃ぐらいですがトンネル歩きで体も火照って余り寒さは感じません。 大正池ホテル横までは夏場のバス道を歩きますが雪はたっぷり有り、Yご夫婦はスノーシューに履き替えられました。私はしばらくアイゼンで歩く事にします。 | 大正池の畔 無雪期の観光シーズンには観光バス、タクシーが行き交う道も雪が積もり幅は2〜3m程になっています。冬のスノートレッキングがメジャーになってきており道は良く踏まれています。 |
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大正池ホテルの手前から樹林帯の雪原へスノーシュートレッキングのルートが続きます。 ルートを少し外れてスノーシューで雪原に踏み込んで遊んでみました。ふわふわの軽い雪で気持ちよく歩けます |
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木漏れ日の樹林帯雪原 | |||
逆光の霞沢岳と雪原 歩き始めは曇っていましたが、霞沢岳方面には青空が出て太陽の光が射し込んできました。。 |
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雰囲気の良い樹林帯の交差点で休憩がてらの写真タイム | 分岐の標識もほぼ雪に埋もれています。 | ||
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綺麗な樹林帯のスノートレック | 友人に写してもらいました | ||
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猿の一家5匹が目の前の木々に現れました。親猿に導かれて小猿も必死に親の後を追っかけています。 2時間後の河童橋から帰路に西岸を歩いていると、この時出会った猿の一家が梓川を東岸から西岸に川を渡っています。川の水量はそんなに多くはないので親猿は冷たい川の水に浸かりながらも難なく渡り終えましたが、小猿達は川に流され始めました。私たちはどうなるかと心配しながら見ていましたが、流されながらも必死に泳いで?対岸に辿り着いたようです。「猿の川流れ」を見学していた私たちは罰当たりな人間です。小猿が無事に冬を越せるよう願うばかりです。 |
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蛇行する梓川の清流 | 無雪期には観光客が行き交う梓川東岸の散策路。この時期、人影は有りません。 | ||
明神岳と岳沢がうっすらと見えてきた。 | 歩き始めて約3時間、河童橋が間近に見えてきた。 | ||
河童橋の定番写真 何度も山の行き帰りに訪れた事のある河童橋ですが、人影も少ないこの時期の河童橋は凛としてひと味違います。 |
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夏場や紅葉シーズンには観光客や登山者で混雑している河童橋も、この時期は周辺の旅館やホテル全て閉じており、物付きなスノートレッカーが居るだけの静粛な風景が広がっています。記念撮影も気兼ねなく写すことが出来ます。 | |||
河童橋を上流側から写して見ました。このシーンも気に入りました | |||
河童橋の東岸側からは六百山の岩場が背景となり新たな景色の発見です。 | |||
明神岳と岳沢にも少し青空が広がり始めましたが、今日は最後まで穂高側にかかった雲はとぎれませんでした。しかし、この様なモノトーンの世界もなかなか感じの良いものです。 | 梓川東岸側に位置する六百山や霞沢岳方面は青空が広がり始めました。 | ||
上高地西岸の雪原 上高地には山歩きの折りに何度も訪れていますが、東岸をせわしく通過するだけで西岸側を訪れたのは今回が初めてです。 梓側西岸雪原も景色の良いトレイルルートです。 |
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東方面の青空が濃くなって山景色のコントラストもはっきりしてきました。美し過ぎる景色に歓声をあげてしまいます。 | 梓川を前景にした六百山の岩峰 |
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河童橋の麓で昼食休憩した1時間程度の間に体は冷え切っていました。歩くことによって体の体温を上げたかったのですが、美しすぎる景色が次々に現れるので、写真撮りに忙しくていっこうに前に進まず体温がなかなか上がりません。 嬉しい悲鳴です。 | |||
樹林帯雪原にも太陽光が降りそそぎ、雪原に木々の陰影が延びて美しい世界となっています。 | |||
メルヘンの世界。 スノートレッカーも景色の一部になっています。 | |||
真っ白な樹林帯をトレックするYご夫婦 | |||
東岸側の山並みがクッキリ見えてきました。 雪を纏ってているので、より山襞の険しさが協調された迫力のある景色となっています。 無雪期には迫力の欠けた姿しか見ることが出来ないと思われます。 |
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上高地と言えば、西側の岳沢や前穂高の吊り尾根を中心とした穂高側の山塊ばかりに目が行き、梓側西岸から望む東側の岩峰群はマイナーで注目されていません。しかし、この時期の雪を被った六百山から霞沢岳の山塊は飽きることなく見とれてしまう素晴らしい景色です。 | |||
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雪原に立つ私。 同行者に少し離れた位置から写して頂きました。 | |||
六百山から霞沢岳に続く岩峰群はまるで裏剱の景色か、訪れた事の有るシャモニーの針峰群の様です。 この景色も今回のスノートレッキングで新しい発見です。 |
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美しい景色に大満足のYご夫婦。Y婦人は感激のテンションが上がり、Yさんと私はカメラ撮影に夢中です。 | |||
カシャ! 絵のような景色で記念撮影 | |||
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明神岳が姿を現してくれました。 | |||
明神岳(左)と六百山(右)で挟まれた梓川と雪原 今回の山歩きで撮影した写真で一番のお気に入りです。Y婦人も景色の一部としてとけ込んでいます。 |
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Y婦人を景色の一部にして写したつもりでしたが、とけ込みすぎてしまいました。 | |||
2番目のお気に入り写真 Y婦人に私のコンデシカメラで写して頂いたお気に入りの写真です。Yさんも私もデジ一眼カメラに各々複数の交換レンズも持ち込んでいましたが、コンパクトデジカメの描写力も侮れません。 |
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カーブミラーによる記念撮影 今日は100枚近く写真を写しましたが3人の写真を一枚も写していませんでした。夏道道路のカーブミラーを利用して初めて3人による記念撮影です。 |
なにやら温泉の臭いがしてきました。中ノ湯に近づいてきた様です。よく見ると山裾には懐かしい旧釜トンネルが見えています。 | ||
新釜トンネルに到着。トンネル手前で携帯電話により宿に迎えの車を依頼しました。出口まで下って行きますが1320mも歩かねばなりません。雪道を歩いてきた足には舗装道路は疲れます。 | トンネル出口に到着です。迎えの車は既に到着していました。 | ||
宿泊したペンション「しるふれい」十数年前に乗鞍スキー場を訪れた折りに宿泊したことが有り2度目の宿泊です。親切で暖かいオーナーご家族にもてなして頂きました。24時間掛け流しの温泉が内風呂として有ります。料金もペンションとしては格安と思います。 このペンションでお会いした「山のジャム屋」のご夫婦とも楽しい会話が弾みました。「山のジャム屋」がデレビで紹介されたビデオも見せて頂き、羨ましい「人生の楽園」的がんばりをされているご夫婦です。 |
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