日野家の山歩き  向山連山


絶滅危惧種に指定されているヒカゲツツジが見たくて、関西地方で最大規模に群生する向山連山に行って来ました。
今回は、いつもご一緒して頂いている山歩き仲間や、山歩きの好きな会社の同僚やご家族をお誘いし、いつもより大所帯の山歩きとなりました。4才と6才の子供も向山の急峻な山道を立派に歩き通してくれました。
日:2008−04−12日
天候:曇り時々晴れ
場所:兵庫県氷上町
同行者:9名(男性 3名 女性4名 子供2名)


JR石生駅から東の方に車で進んで行くと、三階建ての立派なマンションの前に分水公園の駐車場が有ります。ここに駐車し、山歩きの準備を整えて、観音堂登山口の方へ進んで行くと民家の奧が登山口となっています。
本日は分水公園の桜まつりで、この辺りの桜も満開の状態を保っていました。この分水公園を扇の要とて、半円状に向山連山が障壁の様に立ちはだかってします。相当急斜面が予想され、小さな子供にも登れるのか不安になりました

予想どうり登山口からは、上の地図に書いています「三の山」迄、一本調子の登りが始まります。古墳跡、二の山、三の山、展望台と子供のペースに合わせながら(大人もこのペースが良かった)休憩を挟み登って行きました。4才の子供も自分の足でこの急坂を登ってくれました。登山道の周辺には写真のようなミツバツツジが綺麗に咲いており、目を楽しませながら登って行きます。でも目的のヒカゲツツジの姿が全く見えません。
少し早い時期に来てしまったか、ヒカゲツツジの花を見れるのを少々あきらめかけました。

岩座展望台まで登ってきました。ここまでは全く展望の無い、一本調子の急坂を登ってきたので、やっと眼下に分水公園と箱庭の様な石生の町並み、そして後方には千が峰方面の山並みが望めました。小さい子供達もまだまだ頑張っています。

三の山を過ぎて四の山への尾根筋に入ると突然目的のヒカゲツツジが咲いていました。辺りに群生しており、大感激です。みんな写真を撮るのに夢中になっています。
今日はヒカゲツツジを見ることが出来ないのではと思っていたので余計に感激しました
ミツバツツジのピンクに対して、淡い黄色の花は地味ですが絶滅危惧種の花が群生しているのは本当に見事です。
でも、まだまだ開ききっている花は全体の4割程度でなので、一週間後の満開状態を見てみたいものです。来シーズンには満開の時期に是非見に来たいと思っています。
ヒカゲツツジは花自体、色は違えどツツジとそっくりですが、葉は石楠花の葉にそっくりです。ヒカゲツツジはツツジの仲間ではなく、石楠花の仲間の様です

ヒカゲツツジの群生にも感激したのですが、期待していなかった「アセビ」の群生も見ることができました。亞炭展望台周辺はアセビだらけです。

アセビに囲まれた亞炭展望台で参加者の記念撮影です。残念ですが、撮影者のO君は写っていません。

「四の山」から向山への稜線もヒカゲツツジのトンネルになっています。まだ花は少し小振りなので、満開時の見事さが想像出来ます。やはり一週間早かった。

ツツジヶ丘展望台あたりから登ってきた稜線を振り返る。まだまだ4才の子供も歩いてくれています。

向山頂上で昼食をとり、後半の縦走に入ります。
向山から5分程度歩いた所に向山展望台があり、北方の春日の町並みが見えます。

「五の山」と蛙子峯(ゲエルゴミネ)との中間にある蛙子展望台からは、これから進む蛙子峯から珪石山への稜線が見え、山腹には真っ白な「こぶしの花」が咲いていました。

当初の計画では珪石山から清水山を経由して鳳翔寺登山口まで歩くつもりでしたが、小さな子供もいるので、珪石山から分水公園登山口まで下るショートカットコースを下る事にしました。ところが、珪石山からの下山道は細い尾根道に付けられており、それも急坂になっており、数百mも虎ロープが張ってあるコースです。特に危険な個所は有りませんが、さすがに4才の子供はお父さんが担ぐキャリヤに乗せて貰って下りました。小学生1年生は自分の足で本日の全コースを歩き通してくれました。
分水公園登山口に全員無事下山後は、桜が満開状態の公園をゆったり駐車場に戻って来ました。
分水公園では、一本の川の水が分かれて日本海側と瀬戸内海側に分離する所を見る事が出来ました。これが分水界と言われるそうです。 分水嶺は知っていましたが分水界は初めてでした。

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