鈴鹿入道ヶ岳〜水沢岳周遊
当初の計画では若狭方面の大御影山へ行く予定でしたが、どうも北陸地方の天候が安定しないので、同行者の提案で急遽転進して天候の良い鈴鹿山脈の入道ヶ岳から水沢岳を周遊してきました。
日:2010年11月3日(文化の日)
天候:晴れ時々曇り
登山者:3名
山歩きデータ 延面距離:9.4km 累積標高差:1110m 所要時間:7時間45分(休憩含む)
コース
姫路東IC==鈴鹿IC---宮妻狭キャンプ場駐車場8:00・・新道コース・・入道ヶ岳9:55-10:08・・北の頭(縦走路分岐)10:15・・奥宮10:20・・イワクラ尾根・・重ネ岩10:08・・・イワクラ(磐座)11:30・・宮指路峠12:08・・水沢峠12:30・・水沢岳(昼食)13:00-13:30・・水沢峠13:55・・林道分岐14:58・・・駐車場15:45--鈴鹿IC==姫路西IC
早朝に姫路を出発し、7:45頃に登山口でもある宮妻狭キャンプ場の駐車場に到着しました。すでに駐車場には多くの車が止まっています。不思議に思っていましたが、ここから鎌ヶ岳に登られる方が早くから駐車されている様でした。 | 駐車場から林道に上がるとすぐに入道ヶ岳への道標があります。 ここから内部川に下り、渡渉すると入道ヶ岳への「新道コース」の始まりです。 |
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沢を渡った途端にジグザクの急な登山道となります。45分程度ゆっくりとこの急斜面を登ってくると尾根伝いの道となり傾斜も緩んできました。このあたりから広葉樹が色づき初めています。 | ||
頂上尾根に近づいてくると低い「笹原」が出現します。視界も一気に広がり庭園の中を歩く気分になってきました。 | 北方に鎌ヶ岳や御在所岳・釈迦ヶ岳も視界に入ってきます。 ここまで順調に歩いてきましたが、この景色に歓声をあげたり、写真撮影に忙しくなり一気にペースダウンです。 |
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庭園の様な広々とした笹原。頂上稜線も間近になってきました。 | ||
笹原からの展望景色。 あまり予備知識もなしに急遽入道ヶ岳を訪れましたが、この景色に大満足です。 |
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「北の頭」 入道ヶ岳はなだらかな稜線となっており。入道ヶ岳三角点・北の頭・奥宮の三つの峰で構成されています。 |
「北の頭」からなだらかな稜線を入道ヶ岳を目指します。 稜線にはアセビの群生が広がっており、椿大神社からのルートと合流するとまもなく頂上に到着です。 |
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「入道ヶ岳」に到着です。頂上も広大な笹原になっています。北側には槍ヶ岳の様な姿をした「鎌ヶ岳」から私たちの縦走先である「水沢岳(スイザワダケ)」の稜線が綺麗に見えています | ||
入道ヶ岳山頂 入道ヶ岳の頂上には三角点と椿大神社の鳥居が立ちはだかっています。 |
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入道ヶ岳の頂上からは四日市の町並みや伊勢湾が見渡せます。 今日は風が強くてゆっくり休憩する気になれず、早々に水沢岳への縦走路に戻りました。 |
伊勢国一の宮大神神社の奥宮 この裏側から細いイワクラ尾根が始まります。 |
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「イワクラ尾根」に入ると激下りの細い尾根になります。 広葉樹林の自然林に覆われた尾根はあまり期待していなかった紅葉が見頃になっていました。 |
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細いイワクラ尾根の縦走路はアップダウンが続きますが、見事な紅葉の中を歩けて幸せな気分になります。 | ||
「重ネ岩」 縦走路に入って約50分で「重ネ岩」に到着です。ここで15分程度の休憩をとり、私はこの重ネ岩を裏側から登ってきました。 |
女性陣は重ネ岩の近くにある岩場に腰を据えて、展望と紅葉を堪能されていました。 | |
重ネ岩の上からはこの尾根のシンボルでもある「イワクラ」のとがった岩の頭が見えています。 | 重ネ岩の上から写した周囲の紅葉 | |
重ネ岩からイワクラまでも細い尾根がつづきますが紅葉が真っ盛りです。 | ||
紅葉のキャンバスに映える烏帽子姿をした白い岩の「イワクラ(磐座)」 イワクラは縦走路から谷側に張り出した所に有り、立ち入り禁止のロープが張られていましたが写真の撮れる位置まで進入させてもらいました。写真が撮れる場所もザレており周囲は絶壁にもなっているのでビクビクの写真取りです。 |
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紅葉のイワクラ尾根 | ||
紅葉のイワクラ尾根 | ||
宮指路峠(クシロトウゲ) イワクラ尾根と鎌ヶ岳〜宮指路岳・仙ヶ岳への主脈縦走路が合流する宮指路峠に到着しました。イワクラ尾根はここまでで、ここからは主脈縦走路を水沢岳目指して北方向に向かいます。 |
主脈縦走路を北上していくと、紅葉に染まった水沢岳が見えてきました。この時点で既に正午を過ぎており、昼食を水沢岳の頂上でにすると少し遅くなってしまいそうです。 | |
細い樹間の稜線を歩いてきましたが、この辺りはザレタ尾根になり視界が広がります。 | ||
振り返ると入道ヶ岳が遠くに見えています。 | ||
縦走路から振り返ると、歩いてきた入道ヶ岳と紅葉のイワクラ尾根が望めました。 | 紅葉のトンネルを水沢峠目指して下って行きます。 | |
水沢峠手前からの「水沢岳」 錦の衣を羽織って輝いています。 |
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標高860mの「水沢峠」に到着し、峠で昼食も考えましたが食事の後の登りは疲れるので水沢岳(1029.7m)頂上まで標高差170mを一気に登ってしまうことにしました。峠からは急な登りで結構こたえました。 | 水沢岳周辺も紅葉に彩られています。水沢峠に到着した頃より薄暗い雲がかかり日差しが遮られたのが残念です。太陽に光に照らされた紅葉はもっと輝いて見えるだろうに!少しだけ残念です。 |
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PM1:00にやっと水沢岳に到着しました。 頂上でお会いした登山者は鎌ヶ岳から縦走されて来られた様です。 頂上からも鎌ヶ岳の穂先が樹間から望めます。ここで遅くなった昼食とします。 |
「水沢岳(スイザワダケ)」で記念撮影 長い縦走も終わり全員満ち足りた顔をしています。 ところでココは水沢岳と表示され呼ばれていますが、国土地理院の1/2.5万地図には「宮越山」と表示されています。 |
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水沢岳から水沢峠に下山時、見事な紅葉鑑賞ポイントを見つけました。 見えている高峰は宮指路岳もしくは仙ヶ岳と思われます。 |
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風化した岩の粒を被った岩場を通る所があり、滑りそうで少し腰が引けてしまいます。 | ||
水沢峠からは急峻な「水沢谷」を下ります。この写真を撮影した少し上で、ルートを外れた沢の谷底に数人がおられ、登山道にも数人が見守る様にして立ち止まっているので、「何だろう?沢登りにしては既にほぼ沢は終わっている所なのに」と思っていましたが、どうやら滑落事故が発生していたようです。 | 滑落事故者救出に出動を急ぐのレスキュー 「宮妻林道」との合流点まで下りてくるとビックリです。消防関係者や警察関係のレスキュー部隊が滑落事故者の救出準備に追われており、私たちも事故現場の状況を聞き取られました。 ここから事故現場までは1時間以上かかる急な登りで、到着した頃には夕闇も迫ってくるので救出活動の困難さが心配です。 人ごとではなく、私も以前に滑落事故を起こした事があり、助けて頂いたレスキュー部隊には感謝しています。救出用のヘリも飛んできていましたが事故者の無事を祈るばかりです。 |
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