桶居山岩場巡り+ダイレクトルート2012


播磨アルプスの西方に位置する桶居山は、低山ですがアルペンムード満点の山容をしています。その中でも私がお勧めする岩場巡りと桶居山へ突き上げているダイレクトルートを山仲間を誘って歩いてきました。
尾根を登って下り、またまた登って下るコースですが、展望と緊張感を楽しめるとっておきのコースです。同行メンバーも満足してくれた様でした。
なお私達が歩いたコースはマーキングは有りますが一般ルートでは無い箇所も有ります。


日:2012年12月13日(木)
天候:晴天 無風
山歩きスタイル:日野家の山歩き+山仲間3名


コース:佐土新 山神社周辺の路肩 9:30 ・・一般道・・かんざし岩登山口9:35・・前衛岩壁9:40・・かんざし岩9:55・・かんざし岩トップ10:05・・稜線縦走路・・妙号岩10:38・・山神社10:55・・熊瀧大権現11:05・・桶居山ダイレクト・・桶居山(昼食)11:40-12:15・・桶居山東尾根12:25・・山神社・・駐車場所13:00

行動時間:3時間30分(昼食・休憩含む)




桶居山岩場巡り+桶居山ダイレクトのコース概略
山神社近くの道路脇に駐車し、「前衛岩」の南東壁を登り、さらに「かんざし岩」の東壁を登って縦走路の稜線にでます。 「妙号岩」上部の尾根を下り、尾根途中から踏跡程度(標識、マーキングなし)のルートを下って妙号岩のトップに出て、山神社まで下ります。佐土新の集落内を熊瀧大権現の社から桶居山ダイレクトコース(勝手に名付けたコース名)をよじ登って桶居山に到達します。桶居山からは一般道の東の尾根を下って駐車場所に戻ります。
かんざし岩コース登山口
駐車場所から三差路まで戻り、西方向に10mほどの所から畦道に入ると竹藪のトンネルの様な所が有ります。ここが「かんざし岩コース」の登山口です。
登山口には小さな標識札がかかっているが、よく見ないと見落とす程の大きさです。
「第一の難関」 前衛岩壁登り
登山口から竹藪を登ってくると露岩帯に出て、露岩に直接ペンキで左右にコース矢印が書かれています。左に行けばクライミングゲレンデ(休憩用のテーブルも有る)経由で前衛岩壁の西側を回り込んで登って行けます。
今回私たちのコースは右のルートを選択し、南東岩壁を登ります。 岩壁にはルートがペンキでマーキングされていますが、結構フリークライミングの雰囲気を味わえ緊張感も楽しめるコースです。
前衛岩壁登り
フリークライミングで登って行きますが、上部のトラバース地点は固定ロープが設置されているので助かりました。
前衛岩壁登り
緊張感のある岩壁登りですが、登り切ると展望が広がっており絶景を楽しむことが出来ます。
この山域のランドマークの様な「かんざし岩」 
南側から見るとかんざしよりもローソクの様にとがった岩峰です。 この岩峰の基部から右方向に回り込み東側から登ります。
「第二の難関」 かんざし岩東面直登 
東側の岩壁を正面突破で登って行く。手かがり、足かがりが有り、グリップも効くので見た目より登りやすい。
岩場と樹林帯との境界を登るのが正規のルートの様ですが、この快適な岩壁を全員正面突破で登って来れました。
かんざし岩のトップ突端 絶景と高度感を楽しめる。
「第三の難関」 妙号岩の下り
桶居山への縦走路を辿り、桶居山から西側に2本目の尾根を下れ、この尾根の肩部から踏跡を下って行くと妙号岩のトップに降り立ちます。 途中にはロープも設置されています。 ただし、標識やマーキングは有りません。
尾根から踏跡を下り、設置されているロープにぶら下がりながら妙号岩上部に到達。 妙号岩トップ部は鯨の背の様な岩場で、高度感も有るので岩と靴底のグリップを信じてスリップに注意しながら岩稜を下ります。 踏跡の様なルートを笹につかまりながら妙号岩の縁下る。所々ロープも設置されているので助かります。
妙号岩の基部まで下ってくるとクライマー数人が麓から上がって来られた所でした。もう少し遅く着ていればクライマー達のクライミングを見学出来たのですが・・(平日でもクライマー達が来ているのにビックリです。
山神社横の岩場で姫路市山岳救助隊(消防隊員が中心)の訓練に遭遇。
 数年前に雪彦山の遭難を機会に姫路市にも山岳救助隊が設立されています。 ご苦労様です。
山神社に下山
通常の山歩きであれば駐車場所にもどり山歩きは終了だか、本日はさらに桶居山ダイレクトコースを登りに行きます。
「第四の難関」 桶居山ダイレクト
山神社から佐土新の集落内を桶居山方面に辿ると熊瀧大権現の社がある。 桶居山ダイレクトコースはこの社の裏側から始まりますが、道標は有りません。 踏跡ルートを探しながら登って行くと、それらしい色々な形態のマーキングに出合う事が出来るが自身のルートファインディングが大切です。 このコースは至る所にイバラが生えているので正に「いばらの道」です。 上質なスラックスは履いて行かない方が無難です。
このルートを登っている途中にこの事を同行者に伝えると「いまさら遅い」と怒られた。
ちなみに私は着古した登山用スラックスを着用していました。
桶居山ダイレクトを登る
桶居山ダイレクトも頂上が近づいて来ると、斜度は45度ぐらいになってきます。
桶居山ダイレクトを登る
笹と岩場がミックスした登りですが急斜面と緊張感で結構息が切れ、汗も出てきます
桶居山頂上記念撮影
桶居山頂上で今日登ってきた岩場コースを望みながら昼食にしました。
一週間前の寒波が嘘のような暖かい頂上です。
桶居山の三角点(247.6m) 桶居山から東面の縦走路を下る
下山尾根から望む桶居山
登ったダイレクトルートが良く見え、急斜面であったことが良く解る。
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