鈴鹿竜ヶ岳(1099m) の夏山歩き 


2011年の夏山歩きは北アルプス立山の大日岳を計画していますが、前哨戦として鈴鹿の竜ヶ岳を石榑峠(いしぐれとうげ)を起点に歩いてきました。
山歩き仲間よりリクエストがありました竜ヶ岳は、5月末頃に【笹原に点在するシロヤシオの木が真っ白な花に覆われ羊の群れの姿に見え】との事で有名ですが、真夏の笹原は日陰がなく炎天下にさらされるので少し腰が引けていました。
ところがこの日は涼しい風が谷間がら吹き上がっており、往路は曇りで展望が利かない代わりに炎天下の灼熱地獄は回避できました。食事を済ませた頃から急速に青空が広がり展望が得られましたが、日差しに焼かれたのは尾根道の短時間だけで済み、理想的な天候となりました


:2011年7月16日(土)
天候: 薄曇りのち晴れ
山歩きスタイル:日野家の山歩き+山仲間3名
コース姫路西IC5:30==名神八日市IC---R421八風街道--R421旧道--石榑峠8:15-8:35・・・重ね岩9:10-9:20・・・1020m尾根展望ピーク9:42・・竜ヶ岳10:05-10:20・・裏道ルート・・静ヶ岳分岐峠(昼食10:40-11:15)・・竜ヶ岳11:35-11:45・・展望ピーク・・重ね岩12:20・・石榑峠下山13:00---R421--永源寺散策--R421--八日市IC===姫路西IC


山歩きデータ:歩行距離 5km 累積標高差 546m  
         歩行時間(休憩含む)
              往路 石榑峠・・1時間30分・・竜ヶ岳・・20分・・峠分岐  計1時間50分  
              復路 峠分岐・・20分・・竜ヶ岳・・1時間15分・・石榑峠 計1時間35分



名神八日市ICからR421(八風街道)を走り、今年3月に開通した石榑トンネルの約100m手前から旧道の峠道に入り石榑峠(いしぐれとうげ)に到着です。ここから先の三重県側は以前車は幅2m以内(幅2mの石の門を通過出来る車だけ)だけは通過できましたが、2008年に三重県側の道路が崩壊したので通行止めになっています。今年3月に石榑トンネルが開通したのでいずれ廃道となるでしょう。
滋賀県側から石榑峠までの旧道は登山者専用道路になってしまっています。
石榑峠には8台程度の駐車スペースが有り、ここに駐車させてもらって山歩きのスタートです。峠から竜ヶ岳への登山道に入るとザレた岩場が現れました。ロープも設置された直登ルートもありますが、少し巻いて登って行きます。
広くザレた所で視界が広がりましたが、竜ヶ岳の稜線はガスがかかっています。空には薄く雲がかかっているので日差しが遮られ、涼しい風も吹いています。炎天下を覚悟していたのでラッキーです。しかし勝手なもので復路は晴れて展望を期待する。 石榑峠から標高差約200m程を一気に登り「重ね岩」まで登って来ました。下から「重ね岩」を見上げた折りにはつらい登りを覚悟しましたが、涼しさに助けられ登って来れました。
「重ね岩」の少し横にはみ出している岩場突端からの絶景
眼下には旧R421の峠道と石榑峠が望めます。
樹林帯の急坂を一歩・一歩辛抱しながら登ってくると標高1010mの稜線突端のピークです。視界は開けましたが少しガスっています。此処からはなだらかな尾根が竜ヶ岳頂上まで続いており、楽しみな稜線歩きが待っています。 稜線2つ目の小さなピークを越える
竜ヶ岳までの稜線漫歩
少しガスが上がって来ていますが、なだらかな稜線歩きは山歩きの至福のひとときです。
竜ヶ岳の頂上は広い草原になっており展望抜群なのですが、登ってきた時はガスに包まれ遠望は効きません。  しかも、この頂上草原は鹿の遊び場になっているのか、鹿の糞が多く牛小屋の様な臭いがして少し残念です。
山座同定の座標盤
少しガスが晴れてきてかすかに静ヶ岳が望めましたが、藤原岳や御池岳までは見えませんでした。
頂上には10時頃に到着したので昼食に早く「裏道」ルートを静ヶ岳方面への分岐峠まで行ってみる事にしました。 竜ヶ岳北面の景色も見たかったからです。
晴れてきました!
竜ヶ岳北面の笹原を静ヶ岳への分岐まで行って昼食にするつもりです。
 
ゆったりとした笹原の向こうに竜ヶ岳の端正な姿が望めます。
この景色を「おかず」にここで昼食としました。
5月末頃にはこの点在するシロヤシオの白い花が草原(笹原)を移動する羊の群に見えるそうです。
白い花が咲いていなくても点在するシロヤシオの木々が羊に見えてきました。
昼食が終わり竜ヶ岳へ引き返しです。
仲間が少し離れた位置から私の写真を撮ってくれました。
竜ヶ岳頂上手前まで戻って来ました。振り返ると静ヶ岳・御池岳・藤原岳もうっすらと顔を出してくれました。 竜ヶ岳北面の頂上直下
まもなく本日2度目の竜ヶ岳です。
竜ヶ岳に戻ってきました。
日差しギラギラの世界になり夏山の世界です。幸い涼しい風が吹いており暑さはほとんど感じません。
日差しの戻った頂上には余りゆっくりしておれず、往路は少しガスが漂っていた笹原の稜線を石榑峠目指して下山です。 鈴鹿南部の山々も見えてきました。残念ながらこの地域の山には詳しくないので山座同定は出来ません。たぶん左奥の山は釈迦ヶ岳・御在所岳方面と思われます。
すっきりした竜ヶ岳の南尾根稜線 左奥には藤原岳も見えています。
竜ヶ岳南尾根の突端ピーク
往路とは一変し、青空が広がり展望抜群です。涼しい風が谷から吹き上げてきていました。
青空をバックに最後のピークから樹林帯の急坂下りに突入です。
写真の主は今回同行していただいた「よろずや山歩き」さんです。
深く掘れ返ったザレ場を下って行きます。
広いザレ場からの望む竜ヶ岳
往路とは異なり日差しがきつく日焼けが心配になってきました。
広くえぐれた岩ガレ場の縁に付けられたルートを下る同行者。絵になる風景にとけ込んでいます。
PM1:00に石榑峠に無事下山してきました。理想的な天候(登りの往路は曇りで下りの復路は晴れ)に恵まれ季節を外した竜ヶ岳を充分楽しませてもらいました。

帰路R421脇にある永源寺(禅寺 紅葉で有名)を訪れ散策もしてきました。
涼しかった山歩きの帰路、名神の京都〜天王山の間を走行していると車の外気温表示が39℃を表示したのでびっくりです。
京都の夏は暑いとよく言われますが、39℃の温度表示を見たのは初めてです。ちなみに自宅周辺の温度は32℃でした。
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