今日は蓼科山に登ります。昨日、廻り目平から金峰山を登った後、秘湯の稲子湯で汗をながし、日野夫婦の山歩きの2日目の目的である蓼科山に登るために7合目登山口駐車場まで移動してきていた。ここはすでに1800mを超えた標高にあり、風も少し強くなってきていたので車泊は寒いかと思っていたが、何とか寝ることができた。目が覚めると既に7時前になってしまっていた。
前夜は蓼科山がシルエットとなり星がきらめいていたが、薄曇り状態で昨日と同様の快晴は望めなかった。
データ
日:2005.5.1
天候:薄曇り
登り:2時間7分(休憩含む)
下り:1時間20分(昼食除く)
累積標高差:667m
沿面距離:5.27Km
登山者:日野夫婦
蓼科山は富士山と同じ姿をしており、各方面から登山道が付けられています。メジャーなコースとして乙女茶屋コース、7合目登山口コース、大河原峠コースが有りますが、一番距離が短くで上れるのは7合目登山口コースからです。すこし軟弱ですが、本日は登山後に温泉に浸かり、姫路まで帰りたいのでこのコースを選択しました。
右の写真が7合目登山口です。ここには2カ所の駐車場があり、シーズンには多くの登山者やハイカーが登られていると思われます。
ゴールデンウィークには途中から多くの残雪が残っており、登山者はあまり多くなく下の駐車場はガラガラのままです。
登っておられる方のスタイルもバラバラで、12本アイゼンにピッケルをもたれている方や軽登山靴のみの方、中にはスポーツシューズのみで上がっておられる方もいます。でも、このコースは軽アイゼンは必要なコースですのでスポーツシューズの方はちょっと危ない姿です。
7合目登山口の手前側から撮した登山口。(10台程度の駐車場と立派なトイレあり)後ろの山は前掛山です。
下の駐車場から撮した蓼科山、前掛山と蓼科山の峠の所が将軍平で蓼科山荘が建っています。
登山口から約45分程度登って来たところで最初の休憩。登山口から15分程度は雪もなく傾斜も大したことはなかったが、そのうち登山道は残雪と昨日融けた雪が凍った状態になっておりアイゼンを途中で付けました。このあたりになると傾斜もきつくなり高度も順調に稼ぐことができます。
コースタイム
7合目登山口(7:38)・・・将軍平(9:08休憩)・・・・蓼科山頂上(9:45休憩9:57)・・・将軍平(10:18昼食
11:00)・・・・7合目登山口(11:57)
将軍平までは上の写真の様に結構きつい残雪の斜面になっていますが、未だそんなに雪はゆるんでいないので足も潜らず軽快に登ってこれました。
登り切ったところが「将軍平」です。ここには蓼科山荘が建っています。
3年前のGWにもこの小屋泊まりを計画し、メールで予約すると、この年の冬は大雪で5月になっても多くの雪が残っているので、軽アイゼン程度の装備では登ってこれないと、小屋のご主人からわざわざ断りの電話をいただいた事が有ります。(ちなみにその年のGWは九重山と湯布院岳に変更しました)
小屋前で休憩後、いよいよ蓼科山の頂上を目指します。ここからの登りも結構きつく、特に頂上直下の200mほどは全く樹木のない急斜面の雪原になっています。イメージとしては「雪見大福」の様な形でこの斜面は30度以上の傾斜があり、下りの方が怖いと心配してしまうぐらいです。
この時、頂上から降りてくる5人ほどの若い人たちに出会ったのですが、雪の急斜面を降りるのに怖がって立ち止まっており、足下を見ると全員スポーツシューズです。固定ロープが張ってあり、それに捕まっているのですがへっぴり腰で前に進めない状態です。横をすり抜けてしまったのでこの後どう降りたのか?下山時にはもういなかったので無事に降りたのだろう。
頂上雪原をほぼ登り切りました。背景は前掛山
頂上に建つ蓼科頂上ヒュッテ。頂上付近は岩屑帯になっています。
やっと念願の蓼科山頂上に到着。薄曇りですが、八ヶ岳連峰の主脈すべてを見渡す事ができました。残念ながら昨日登った金峰山は「もやって」見えませんでした。
頂上は風の吹きさらしのため寒いので、長居はせず昼食を将軍平でとる事にして下山する事にした。
下山の関門として雪見大福状態の頂上直下の雪田をどう下るか思案していたが、このころには雪は結構ゆるんでおり、登山靴の踵でステップを切ることができるのでスリップする危険性は全くなくなっていました。
固定ロープもあり、思いつきでロープをつかんだままシリセードをすると気持ちよく滑る事ができて一気に下ってしまった。お母さんもまねをしてシリセードで下ってきた。楽しかったがお尻が少し濡れたそうです。
写真は雪田からの将軍平と前掛山