和気アルプス岩場巡りコース  


痛めている左膝が完治しておらず、まだまだ標高差や距離が長い山歩きは出来ません。そんな訳で登れる山の対象は限られてしまいますが、2012年のゴールデンウィーク(一週間前)に念願だったチンネ・スラブコースを歩くことが出来たので、先週より少しだけ距離と標高差をのばして和気アルブスの裏銀座コース前半の岩尾根コースを巡ってきました。

日2012年5月12日(土)
天候:曇りのち晴れ
山歩きスタイル:単独

コース:藤公園駐車場・・・地道・・鎌尾根リッジコース登山口・・・鎌尾根リッジ(登り)・・・奥壁・・東平尾根・・ダンガメ稜(下降)・・・山の学校手前分岐・・鷲の巣岩/チンネ・スラブコース分岐・・・鷲の岩コース(登り)・・鷲の巣岩手前のスラブ直登・・・鷲の巣岩(昼食)・・(下降)・・山の学校・・和気中学校・・地道・・・鎌尾根リッジコース登山口・・藤公園駐車場



和気神社 藤まつり
「藤公園」の駐車場に車を停めさせてもらい、ちょうど開催中の「藤まつり」の藤棚を見に行ってみました。 縁日の様に屋台店も出ていましたが、肝心の藤棚園は有料らしく、今日の目的外なので引っ返して来てしまいました。
鎌尾根リッジコース登山口
藤公園の駐車場から道路を渡って田園地帯の地道を奥壁が見える方向に山裾に向かって歩いて行きます。
山裾の疎水沿いに歩いていると「不法投棄禁止」の標識があり、ここが本日の登山口になります。 登山道の標識は有りません。
鎌尾根リッジ分岐
狭い谷底の様になっている急坂のルートを膝に負担を掛けない様にゆっくりと登って行くと三叉路の分岐があり、写真の2つの標識が架けられています。 「鎌尾根リッジ」へは右の「前壁リッジ」標識に従い少し下って行くと岩場の稜線に出ました。 
鎌尾根リッジ
稜線に出た途端に「鎌尾根リッジ」の始まりです。
尖った尾根が続きますが、ごつごつした岩場なのでグリップは充分に有るので楽しい岩場登りとなりました。
岩場の尾根を登る自分撮り
今日も独り歩きなので簡易の三脚(ゴリラポット)+コンパクトデジカメで自分撮りです。
鎌尾根リッジの登り
今回は岩場歩きなので写真スポットが次々に現れてきます。
その都度自分撮りをしましたが、おかげでその間は膝を休めさせる効果が有りました。
鎌尾根からは下界の展望が開け、藤公園も見下ろす事が出来ます。
鎌尾根リッジから望む「奥壁」
奥壁へは鎌尾根の途中から少し谷に降り、登り返して行くことになります。
鎌尾根リッジの核心部
2段下の写真の背の部分を歩いています。おかげで隔たるものがない景色を堪能出来る。
奥壁分岐
岩場の鎌尾根リッジを登り詰めると、「東平尾根」の登山道になり奥壁へのルート分岐が現れる。明確な標識は無いが、良く踏まれたルートなので何となく奥壁へのルートと判断出来ました。
奥壁トップの鎖場
分岐から少し谷をトラバースするように横切ってくると奥壁トップ直下に達し、ここからは写真の様に鎖に助けられて岩場を登ると奥壁のトップに到着しました。ここからは鎌尾根リッジや藤公園方面を俯瞰出来ます。
奥壁から望む歩いてきた「鎌尾根リッジ」
「ダンガメ稜」への分岐
奥壁から鎌尾根リッジ側の「東平尾根」に戻り、神の上山方面にP256を通過し、さらに緩やかなピーク辺りで南の尾根方向にマーキングのついたルートが延びています。これが非公開ルートの「タンガメ稜」へのルートです。ダンガメ稜を「山の学校」方面へ下ります。
ダンガメ稜から望むチンネ・スラブルートと白岩様
ダンガメ稜分岐からしばらくは林の中をマーキングを頼りに下っていくと尾根は細くなり岩場も現れてきますが、ルートはより明確になってきました。ダンガメ稜も結構岩場を楽しめます。
ダンガメ稜から望む
先週に歩いたチンネ・スラブルートと共に白岩様の岩壁を登っているクライマーが見えています。
ダンガメ稜の下部岩場
この大きな岩場を下ると樹林帯となり、山の学校の手前で一般道と合流します。この分岐点にもなにも標識類はありませんが、マーキングテープは有りました。
鷲の巣岩(白岩様)のトップ
一般道分岐を右折し、50mも歩くと山の学校方面とスラブ・チンネ/鷲の巣岩方面の分岐があり、先週に歩いたチンネ・スラブ方面の谷方向に進みます。 溝の様な沢になるとチンネ・スラブルートとの分岐が現れますが、今日は「鷲の巣岩」方面へ直進すると鷲の巣岩が見えてきました。。
「鷲の巣岩(白岩様)」直下の「大スラブ」(一枚岩)
白岩様(鷲の巣岩)に斜度が45度を超える大スラブが出現しました。ルートはこの大スラブの縁と樹林帯の境目に延びており、このルートをたどれば容易に白岩様のトップに行ける様です。 しかし、この大スラブは急斜度だが岩のグリップは良さそうなので中央部を直登したい誘惑にかられてしまい挑戦してしまいました。 しかし、3m程登った時点で「落ちたらどうしよう」と登ってしまった事を後悔する羽目になりました。、下降するか横に逃げて一般ルートにとも思いましが容易に出来ず、そのまま登るのが一番安全と判断して岩場の凹凸部を探しながら三点確保を必死で保って登って行きました。すると段々斜度も少し緩くなり白岩様の横に出て大スラブの直登完了です。少し緊張しましたが振り返ると今日一番おもしろかった場所になりました。
上から覗いた大スラブ。 下部の方が斜度がきついので取り付き点は隠れて見えません 頂上直下の大スラブをほぼ登り切った
自分撮りをするためにカメラをセットした後に、下る方が怖くてカメラの直下でしか写す事が出来ませんでした。
私が大スラブを直登している真横でクライマーが白岩様の岩壁を登っている。   
白岩様のトップ
大スラブの直登が終了した地点で、最近購入したSOTOのガソリンストーブを使ってラーメンを作り、登って来た大スラブを見ながら昼食としました。昼食休憩後、先週に続いて鷲の巣岩の突端で記念撮影です。 今日は、目標としていた岩場巡りが完了したので神の上山へは登らずにここから下山します。
「山の学校」に下山です。
先週は間違って宗道池方面に降りてしまったが、今日はルートを間違えずに山の学校に下山してきました。
山の学校からは「和気中学校」に下り、山裾の地道を歩いて駐車している藤公園に帰って来れました。
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