赤谷山 残雪歩き


下界では桜が満開に近づいた先週に今期最初で最後になると思われた雪山歩きに「天児屋山」を訪れたました。この時に北方に見えた赤谷山はまだまだ雪が残っている様子だったので今週も赤谷山へ本当に最後になる残雪歩きに行ってきた。
天気予報ては4月15日(日)の方が天候が安定する様だが予定が入っており行く事が叶いません。
4月14日(土)は朝霧雨、昼頃まで曇り、午後は晴れの予報なので、自宅を9時過ぎに出発すれば登山口に到着する頃には天候も回復するはずと信じて出かけました。
結果、11時頃に登山口のR29号戸倉峠に到着する頃には晴れ間が広がり、お昼頃にはピーカンになってくれました。 さらに朝方迄の雨により空気は澄んでおり見通しもよく白い雪山と真っ青な空のコントラストを楽しんできました。

日:2012年4月14日(土)
天候:曇りのち晴れのちピーカン
山歩きスタイル:スノーシュー単独

コース:R29 戸倉峠11:05・・・旧戸倉トンネル11:35・・・旧戸倉峠 赤谷山登山口12:00・・・P1143 13:06・・・赤谷山頂上13:40-昼食-14:20・・・R29 戸倉峠16:00

山歩きデータ
 登り 2時間35分  下り 1時間40分   歩行距離 7.9Km  累積標高差  645m




AM11時前に国道29号線の戸倉峠に到着。旧道は除雪されている様なので車を乗り入れたが、除雪は国道分岐から100m程の所迄で、やむなく此処に車を駐車する。 駐車場所から50m程は残雪が道路を覆っていたが、そこから先は路面が見えていた。
天候はどんどん回復してきた。
旧国道の崩壊
旧道を500m程歩いた所で旧国道が崩壊していました。
2車線道路の谷側1車線以上が完全に陥没し、残っている山側の1車線も半分程度が道路下の土砂が流れて空洞になっています。
無雪期になっても旧戸倉トンネル部の駐車場所まで車で上がることは出来なくなると思われます。
道路が堰堤化してしまった谷に雪解け水が流れ込み、深さが5m程の池がが出現。 溢れた雪解け水は道路上を流れており、この道路部分も崩壊の危険性がある。 旧戸倉トンネル手前300m程の所からは道路に1m弱の残雪が出現したのでスノーシューを装着。
朝までの雨と、10℃近い気温で雪面はグショグショで歩きにくい。
「旧戸倉トンネル」からは「旧戸倉峠」への林道を登っていく。残雪は1m以上あり、悪雪が痛めている膝に負担になる。 「赤谷山登山口」到着
駐車場所から約50分で到着。一休み後、難所である尾根迄の急斜面に取り付くが雪解けが進んでおり柔らかくなってしまった悪雪にスノーシューのグリップが効きにくく悪戦苦闘し、何とか尾根に到着した。
この状態が頂上まで続くのであれば敗退も覚悟してしまう。
ところが、尾根出ると稜線の両サイドには雪が残っているが日当たりの良い登山道部は雪が融けてしまっており、スノーシューを脱いで歩く事が出来ます。残雪歩きに来ているのに雪が無くなって何故かホットしてしまった。 稜線の谷側には残雪が残っている
頂上前のピーク1143m手前からはたっぷりの残雪が現れ、再びスノーシューを装着。 後方に氷ノ山の白銀が見えてきた。 天候も急回復しピーカンになってきた。雨の後なので春には珍しく空気が澄んでいます。 今日、思い切って訪れて大正解です。
赤谷山への稜線から振り返えると、自然林の樹間に白銀世界の「氷ノ山 三の丸」
青空とのコントラストが綺麗だ。
「ピーク1143m」付近の自然林雪原から赤谷山頂上が見えてきた。
画像にポインターを合わすと、昨年厳冬期に訪れた時の写真になります。
「赤谷山頂上」へ続く稜線。頂上へは谷側のエッジ部を登って行った。
ピーク1143m付近から望む赤谷山。既にPM1時を過ぎており空腹になっていたが、昼食は頂上まで我慢する。 ピーク1143m付近の自然林雪原
何処でも歩けるので適当に進む
頂上直下の雪原。 積雪期の好きな場所の一つです。
画像にポインターを合わすと昨年訪れた厳冬期の写真になります。
頂上直下の雪原からの遠望。 空気が澄んでいるのでクッキリと見えています。
今日思い切って訪れて幸運に恵まれました。
赤谷山頂上から望む「氷ノ山」雪景色。
赤谷山は氷ノ山の景色が売り物。 昼食よりも写真撮りに夢中です。
最近スノーシュー歩きに人気が出てきた兵庫県・岡山県・鳥取県の県境周辺の山々も一望です。
先週訪れ、赤谷山を望んだ「天児屋山」も今日は赤谷山側から望めます。
赤谷山から望む「三室山」
積雪期に三室山から赤谷山まで縦走された方を知っていますが、ルートを目で追っても起伏が激しくてどのルートで歩いて来れるのかが解らない程です。
こんな所を縦走する事が出来るなんて・・・
赤谷山頂上部のみ残雪はなくポカポカ陽気。 三室山ズームアップ
氷ノ山をバックに自分撮り記念撮影
本日朝方は天候がすぐれなかったので敬遠されたのか、結局往復とも誰にも会いませんでした。
頂上からのパノラマ写真
角度的には180°以上を撮しています。
頂上で約45分間程過ごし、下山にかかります。
痛めている左膝をカバーしながら慎重に下って行くが、無事に下山出来るか心配です。
ピーク1143m付近の自然林を戻って行く。
◆下山時には痛めている左膝に負担がかからない様に注意をしたおかげで、翌日になっても膝の痛みは無く一安心です。
ところが、膝痛により4ヶ月間山歩きを休んでいたおかげで他の筋肉が衰えていたのか、体中に筋肉痛が出ていました。
林道のカーブミラーに自分撮り。
このコースの難所である最後の急斜面をどう下るかが問題でしたが、壺足でかかと側から踏み込んで行くとと案外簡単に降りる事ができました。 林道の悪雪もスノーシューを履いての下りは適当に滑ってくれて膝に負担も少なく、登りに比べると比較にならないほど簡単に歩く事ができて、無事に下山出来ました。
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