峰相山系縦走


12月も中旬となり、低山歩きのシーズンになりました。
私のホームは峰相山系の麓にあり、少し時間が有るとその都度色々なコースを歩いています。しかし、前々から考えていましたが、まだ実現していないコースが有ります。自宅を登山口としてスタートし、峰相山系をぐるっと回ってくるコースを歩いて見たいと思っていました。
12月とは思えない小春日和に恵まれた13日(土)に念願のコースを歩いてきました。低山とはいえアップダウンも結構有り、歩きごたえのあるコースでした。

赤の破線が今回歩いたコースです。


山歩きデータ
日:2008年12月13日(土)
天候:快晴 無風
山歩きスタイル:単独
歩行距離:10.9Km   累積標高差:862m (カシミールデータより)
歩行時間:5.5時間(実歩行時間+下山後、ホームまで歩いて帰る時間0.5時間+写真撮影+休憩時間)

コース:自宅・・白鳥台水道貯水地・・東尾根展望ピーク(190m)・・山陽自然歩道分岐・・峰相山・・鶏足寺跡・・展望岩場・・木漏れ日の森方面分岐・・馬の背岩場・・木漏れ日の森周回コース分岐・・木漏れ日の森展望台・・トラバース道・・伊勢山西岩峰(神座の窟)・・・空木(うとろぎ)城跡・・西岩峰・・伊勢山・・峠・・緑台北尾根ピーク(280.1m)・・緑台住宅地下山・・太陽公園・・自宅

自宅横出発 白鳥台貯水地
自宅が登山口です。普段は散歩に歩いている白鳥台の水道用貯水地までの道路は舗装されていますが、ここから20mほど先には錠のかかった鎖止めが有り、姫路市の水道関係者しか車で入ることは出来ません。 舗装道路の終点から少し階段を上がった所に水道用貯水施設が有ります。入口扉は施錠されており、中に入る事は出来ません。この正面扉前を左にフェンス沿いに回って行くと細い急坂の登山道となり、一部ロープ(私が付けた)も設置してあります。
急坂を3分〜4分程度登ると広場の様な開けた場所にでます。南側に下っている道はサン保育園に続いており、、東尾根の展望峰にはそのまま直進して登って行きます。ここから東尾根展望峰までは歩きやすい道が続いています。
建築中の白鳥城 東尾根展望峰
白鳥台の東に有る小高い山を削って作られているドイツのノインスタイン城を真似た「白鳥城」と名乗る自然破壊の福祉施設。
こんな不釣り合いの建物の背景になってしまった書写山がかわいそう。
東尾根の展望ピーク。なかなか展望の良いところです。この尾根を南に行くと、石倉の池に出ることが出来て、そこから西尾根の「とんがり山」へも登れるので峰相山系を縦横無尽に歩く事も出来ます。今回はここから尾根を北側にとり、山陽自然歩道に合流する道をたどります。
東尾根ルート
写真は通称「東尾根」のルートです。7〜8年程前までのこのルートはシダ類に覆われ踏み跡程度の道でしたが、5年程前にこのルートを整備するグループが現れ、一時的に歩く人も多くなったので道幅も広くなっています。道なりに歩いて行くとT字路となり山陽自然歩道に合流するので左折し、山陽自然歩道を西に向かいます。この山陽自然歩道は書写山の刀出道から一般道を通って、東洋大姫路高の野球グランドから峰相山への尾根に付けられており、伊勢の小学校の所までが山道となっています。
山陽自然歩道 鶏足寺跡
山陽自然歩道を歩く人は少ない(ほとんど人と会うことはない)ですが、道はけっこな幅があり、大きなアップダウンも有りません。 この鶏足寺跡の少し手前に峰相山の頂上が山陽自然歩道から5m程度外れた所に有ります。それらしい標識が付いていますが雑木林のどこが頂上が判らない様な所です。鶏足寺跡は少し薄気味悪く、さっさと通りすぎる事にしました。ここから石倉の開山堂に下る事も出来ます。
緑台分岐
鶏足寺跡を過ぎてさらに山陽自然歩道を進んで行くと、今度は通称「西尾根」と呼ばれる「とんがり山」方面への分岐が有ります。この分岐も直進して行くと少し登りになり、登り切った所には右手に緑台への分岐が有ります。今回はそちらには行きませんが、このルートにも岩尾根が有り、なかなか良いところです。
この分岐も直進して行くと登山道自体がツルッとしたナメ床状の岩の下り道となり、一部には苔が生えているので雨上がりの後ではスリップに注意が必要な所です。
展望岩場
展望岩場です。ここからの展望は素晴らしく本日歩いたコースの中で1.2の場所です。山陽自然歩道から30m程度外れた南側に有ります。後ろに連なる山は新龍アルプスです。 岩場の展望台から山陽自然歩道に戻り歩いて行くと、立派な道標がある分岐Dにでます。いよいよここで山陽自然歩道とお別れです。この分岐を右にとり少し下りの道を進んで行きます。
木漏れ日の森への分岐
上の写真の展望岩場から望む、これから歩く山々。左側に見える岩尾根が馬の背の岩場です。 上の概略図Dの分岐に取り付けられた、木漏れ日の森への古くて小さな道しるべ(消えかかっている)。これは私が昔に付けた古い道標です。すぐ側には山陽自然歩道の立派な道標がありますが、木漏れ日の森への道しるべは有りません。
馬の背の岩場。明るく広い岩尾根です。ここは展望も良く気分良く歩けますが、この岩が途切れた所から右の概略図Eの分岐まで藪林の急坂登りが待っています。ただし、この急坂登りは5〜6分程度です。 EのT字路はを右折(左の道は多分獣道)します。ここにも私が取り付けた古い道しるべの板が有ります。ここから木漏れ日の森周回道まで狭い道が続きます。
分岐Eから下ってきた鞍部にも岩が露出した所が有ります。ここも景色が良いところです。この鞍部から木漏れ日の森周回コースまでは歩きにくい雑木林の急坂を登って行くことになります。ここも以前は踏み後程度のルートでしたが、近年どなたかがトラロープを張り巡らせておられます。良くなったのか、悪くなったのか複雑な気持ちです。登り切ったところが木漏れ日の森周回コースで整備された道になります。
木漏れ日の森展望台 木漏れ日の森周回コース
木漏れ日の森展望台です。
本日は天候も良く、南方には播磨灘に浮かぶ淡路島、家島群島、小豆島まで見えています。逆光になるので写真は北方方面を背景に撮っています。
以前、この展望台は東屋でちゃんと屋根がありましたが、数年前の台風で屋根が吹き飛んでしまい、以後は修復されることなく下半分の展望台部のみになってしまいました。天気の良い日の日差しや、寒い日の寒さを和らげてくれる屋根の復旧をしてもらいたいものです。
展望台で本日初めてお会いした方と少しお話させて頂いた後、木漏れ日の森周回コースをさらに時計回りに下図の分岐Gの峠の様な所まで下って行きます。途中には展望の良い尾根道が有ります。
簡単な休憩用ベンチが設置された分岐Gで木漏れ日の森周回コースと分かれ、ベンチの裏側に回り込み杉林の細いルートをトラバース道まで下って行きます。ベンチの所から、そのまま尾根伝いに行くルートもありますが(こちらの方が明確な道の様に見えます)トラバース道と合流する手前は荒れた道で激坂の下りになるので、あまりお勧め出来ません。
杉林を下って来るとトラバース道とのT字路となり、右折します。このトラバース道は近年どなたかが作られた様ですが、その後は手入れがされておらず歩く人も少ないので、一部写真の様に杉丸太で組まれた部分が崩れ、荒れた所もあります。しかし特に危険な個所は有りません。 トラバース道をずっと歩いて行ってしまうと伊勢方面の部落に下ってしまいます。途中で小さなピーク方面に右折し、伊勢山西岩峰への尾根道に乗ります。この尾根道を少し登って行くと分岐Gが有り右に曲がって、隣の尾根に渡る為に林の中を横切って行く道を行きます。やがて緑台の山桜広場から伊勢山に登る尾根ルートに合流する分岐Hに出会います。この辺りには道標などは有りませんが所々にマーキングテープが有るので道を迷う事は無いと思います。
西峰手前ピーク直前の岩場ルート 西峰の岩峰ピーク
いよいよ見晴らしの良い伊勢山西岩峰手前のピークです。この辺りからは岩が露出したルートを登って行きます。このピークから西岩峰までは吊り尾根の様になっており。西岩峰がスパッと切れ落ちた姿を見ることが出来ます。 岩峰のピークに立つ私です。吊り尾根でカメラのタイマーを10秒にセットし、必死に走って自分撮りの写真を写しました。ここの景色がこの辺りで一番人気があり、結構多くの方が訪れています。近くの伊勢山よりもこちらのピークの方が人気が有ります。
神座の窟 空木城跡方面からの神座の窟
岩峰の下にぽっかり大きく穴のあいた「神座の窟」があり、3つの石仏が祭られています。写真は神座の窟内部から望む空木(ウトロギ)城跡ピーク 空木(うとろぎ)城跡方面からの「神座の窟」
伊勢山西岩峰から少し寄り道して空木(ウトロギ)城跡までピストンしてきました(時間は往復35分〜40分程度)。目的の一つは途中から見える伊勢山西峰の岩峰姿と神座の窟を写真に納めるためです。
空木城跡
空木城跡で記念撮影をするためカメラのタイマーをセットし、急いで後ろ向きにお尻から岩に飛び乗ってポーズをとるつもりが、タイマーのほうが早くまだ下を向いた状態の写真になってしまいました。 空木城跡で写真を撮ったあたりからカメラの電池切れが表示され、写真をあまり写せなくなりました。空木城跡から伊勢山西岩峰まで戻り、三等三角点がある伊勢山を通過します。この頂上は木立の中にあり、展望はいっさい有りません。伊勢山から南に延びる尾根を進み、2〜3のピークを越えて縦走します。、一旦峠まで下り、登り返すと、ピーク281mの手前にも岩尾根があり、節約した電池で自分撮り写真を撮りました。
緑台北側の尾根から写した縦走してきた稜線です。左奧が伊勢山、真ん中が298mのピークです。 緑台の下山口にやっと到着しました。ここには道標もマーキングも有りません。場所は冒頭の概念図で確認してください。
緑台からは、太陽公園入口・東洋大姫路野球グランドを通って自宅まで一般道を約2.6Kmを歩いて帰ってきました。
昼食も取らずに歩いたので少しばて気味ですが、里山歩きを堪能出来ました。。

その他の峰相山系のコース紹介はこちら

番外編 当日PM6時頃になってから、知人夫婦と妻と一緒に、近くのクリスマスイルミネーション飾りで有名になっている個人宅を見にいきました。見物客も多く訪れており、向かいにあるスーパーの駐車場も一時的には満車状態になっていました。おうちの庭内も飾りたてられており、見物客は内部まで入らせてもらっています。多くの見物客相手にたこ焼きの屋台も出ていたそうです。(私中に入らなかったので見ていませんが、妻の話です。)  私はこんなキラキラした所より山歩きの方が良い・・

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