日本有数の恐ろしい縦走路  西穂高岳・奥穂高岳縦走  3日目


日本有数の恐ろしいコースとして有名な「西穂高岳から奥穂高岳縦走」を数年前から考えていいました。
ネツト情報で調べていると余計に恐ろしくなり、とても私の実力では行けそうもなく、この度「山の師匠」に同行をお願いし、何とか念願が叶ってジャンダルムの「天使」にもお会いする事が出来ました。
2日目は西穂から奥穂の恐ろしい岩稜線歩きだったが、3日目の今日も下山コースの白出沢(しらだしさわ)も浮き石地獄が待っているので慎重に歩きました。

同行者の報告書はこちら

日:2018年7月21日(土)
天候:晴天 
山歩きスタイル:日野家の山歩き+山の師匠

コース:穂高岳山荘・・白出沢岩石地帯・・鉱石沢・・右俣林道出合い・・新穂高温泉・・無料駐車場--新穂高温泉 奥飛騨ガーデンホテル焼岳(入浴 \700)--高山IC===自宅

概念図


3日目歩行データ


ヤマレコのヤマプラ機能で標準コースタイムを調べると、休憩無しで6時間です。私の実績が5時間19分 休憩を入れても6時間でしたので標準時間よりも早く歩けました。
林道歩きを入った8.5Kmを6時間で歩いたので時速1.3Km。 全て下り坂でこのスピードは白出沢の下りが容易でなかった事を示しています。

穂高岳山荘2,983m出発 5:05
白出
(しらだし)
のコルに建つ穂高岳山荘(ほだかだけさんそう)を出発する。(AM5:05)
穂高岳山荘のテラスから覗き込んだ涸沢方面
同行者は涸沢岳まで登って「日の出」を見に行って来たらしい。(同行者写真提供)
穂高岳山荘の裏から直ぐに始まる白出沢の浮き石地獄 
ほとんどの岩石が浮き石です。 一歩、一歩、足を置く石を見極めて歩かねばなりません。 
浮き石を踏むと、本人も転倒する危険性が有り、その石が落下して先行者に当たる事故にも気を付けなければならない。
浮き石地獄を延々2時間近下るのです。
同行者の師匠が2年前の同時期に訪れた時は、残雪が多く残っていたそうです。
上の写真にマウスを合わすとその時の画像を表示します。 
残雪があれば浮き石に乗る事もなく、軽アイゼンを付ければ容易に下降出来ると思われます。
荷継ぐ沢出合い(古い小屋跡あり)
ここまで下ってくれば、浮き石地獄も終わりです。
鉱石沢出合い
まだまだ岩壁沿いの細いルートを下らねばならない。
岩壁沿いの細いルート
まるで、黒部の「下ノ廊下」を歩いている様です。
センジュガンピ
「重太郎橋」を渡ってもまだまだ危険性のある登山道が続くのです。
細い岩壁沿いのルートには鎖や梯子も設置されていた。 この沢沿いを下って来たのです。  
ここを過ぎた辺りからなだらかな樹林帯のルートになり、一安心です。 
右俣林道出合い(白出小屋跡1542m)。8:45-9:15
ここでコーヒーブレイクの大休止。   ヘルメットを帽子に替え、服装もTシャツ・短パンに着替えました。
右俣林道を延々と新穂高温泉ので歩きます。(約1時間40分)
2日前に乗った「新穂高ロープウェイ」駅 新穂高温泉登山指導センター(1090m) 10:52
無事に下山届けを提出する事ができました。
駐車場到着 11:05 
生きて帰って来ることができました。(達成感120%) 
数年前から歩きたかったコースを歩けて本当に嬉しかったです。 山の師匠に大感謝です。
でも、たぶん二度とこのコースを歩きに行かないと思います。  
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