ヨーロッパアルプス・トレッキング
5日目  ツェルマット ウンターロートホルン〜ツェルマット トレッキング

(2009年7月21日)




今日はツェルマット(標高1600m)から地下ケーブルに乗ってスネガに上がり、ロープウェイとゴンドラを乗り継いで標高3104mのウンターロートホルン(現在はロートホルンバラダイスと称している)からツェルマットまで標高差約1500mを下ってくるトレッキングです。
今回から山岳地の乗り物チケットは個々に購入するのですが、スイス山岳地帯の乗り物料金は日本の感覚としては非常に高いと感じます。ただし、私たちはスイスパスを持っているので無料にはなりませんがチケット購入窓口でスイスパスを提示すると半額になります。
ほとんど会話が出来ない私たちですがチケットの購入に不便は感じません。たとえばチケット窓口で「ウンターロートホルン(行き先)・ワンウェイ(片道)・ツーパースンズ(二人分)プリーズ」と言い、併せて窓口に二人のスイスパスを提示します。 係員が41スイスフラン(二人分合計約3900円)と伝えてくるので現金を支払うと、左記のチケットを2枚を発行してくれます。
スイスパスを持っていたので二人で41スイスフランですが、通常で購入すると二人で82スイスフランにもなってしまいます。

今日の収穫は、偶然にアルプスの名花「エーデルワイス」が咲いているところを見つけました。今回のヨーロッパアルプス・トレッキングではいたる所がお花畑でしたが、エーデルワイスが咲いていたのはここだけでした。
始発のゴンドラでウンターロートホルン(標高3104m)に上がってきました。マッターホルンには雲がかかっており先端部は見えません。 ウンターロートホルンから望む東方向のアルプスの峰々。このロートホルンには私たちと同時間帯に2組の日本人ツァーが上がって来ていました。どうやら2組ともロートホルンからはトレッキングせずに展望を楽しんだ後は、ゴンドラでそのまま下る様です。
まだ誰もトレッキングコースは歩いておらず、トレッキングコースがわかりにくかったのですが、広いスキーゲレンデの真ん中を下っていくのがルートのようです。まず私たちがトレッキングを開始すると、少し遅れて若い日本人カップルも降りてきました。(途中で抜かされてしまった。)
モンテローザ
ロートホルン頂上への分岐から右折し、ぐるっと回ってくるように降りてくるとマッターホルンが突然姿を現しました。一瞬「ヤッター」と叫んでしまいます。 モンテローザ山塊も姿を現しています。
手前の尾根のピーク辺りが明後日訪れるゴルナーグラートの様です。
明後日はゴルナーグラートに建っていてるクルムホテルに宿泊予定です。
トレッキングコース途中でマッターホルンを背景に妻に写真を撮ってもらいました。派手なサポートタイツをはいています。 マッターホルンがほぼ姿を現してくれました。結局、本日はこれ以上の姿は現さず、むしろガスがかかる量は増えました。
トレッキング中に羊の放牧と遭遇しました。人なつっこく、カメラを構えても寄ってきます。
この羊達と遭遇した事により、当初のルートであるフルアルプへの分岐を見過ごしてしまいました。この時は気が付かず、そのまま軽四が通れそうな広い道を下って行くと、下の方に見えていたフルアルプの小屋が後方に隠れてしまいました。地図を確認すると、どうやらブラウヘルトの方に向かって行っているようです。 「マいっか」 少し遠回りになるがブラウヘルト経由でシュテリーゼ湖やフルアルプに行くことが出来ます。
当初予定していたコースとは異なりますが、マッターホルンを正面に見ながら広いトレッキングコースをブラウヘルト方面へトレッキングです。
エーデルワイスの群生 エーデルワイス
サプライズです。 ザックを降ろし地図でコースの確認をしていたその時、何となく石で囲まれた所が2〜3箇所有るので、何だろうと近寄って見ると「エーデルワイス」の群生です。びっくりしました。 アルプスのトレッキングコースはいたる所がお花畑ですが、エーデルワイスが咲いているのを見たのはここだけでした。 後ほど、ロートホルンで私たちを追い抜いて同じコースを歩いた日本人カップルと会いましたが、彼らは全く気が付かなかったそうです。カメラの液晶画像を見せてあげたら悔しがっていました。
ステリーゼ湖
ブラウヘルトから望むマッターホルン。背面の小屋がブラウヘルトのリフト小屋です。 ブラウヘルトから逆さマッターホルンで絶大な人気のシュテリーゼ湖にやって来ました。美しい湖ですが少しマッターホルンが映っているだけです。ここはブラウヘルトのロープウェイ駅から近いので、日本人ツァーがたくさん来ていました。
NHKのBSハイビジョン番組「スイスアルプストレッキング」でもこのシュテリーゼ湖は撮影場所に選ばれています。私も記念撮影しておきました。 シュテリーゼからは最初に訪れる予定だったフルアルプの小屋を目指して登り返しました。ここまで上がって来る人は少なく、テラスも閑散としています。
フルアルプからグリンジゼー湖(ここも逆さマッターホルンで有名)に下って行きますが、今度も当初予定していたコースではなくお花畑が広がる沢沿いの道を選択しました。このコースの途中から振り返ったフルアルプの小屋。 広い所までやってきました。お花畑の真ん中をせせらぎが流れている所に大きな岩が有ったので、ここで昼食タイムとしました。
お花畑・せせらぎ・絶景の中で贅沢な昼食です。(食べるものは朝食時に収穫?したパン・チーズ・リンゴ・コーヒー程度です)
グリュンゼー
昼食後は広い道を下って行ったのですが、あまりにもダラダラと下るので途中からスキーコース(斜度は25度程度の上級コース)を利用してショートカットをしました。その後も近道を選択して湖に到着したので、当然ここはグリンジゼー湖だと思っていました。でも何となく逆さマツターホルンは写りにくい地形に見えます。、そのまま進むとレストランがありました。地図を見てもグリンジゼー湖の近くにはレストランは無いはずなので、レストランの表記を見るとグリュンゼーと書かれています。
読み方が間違っているのかとウェイトレスに聞くと、やはり「グリュンゼー」だとの返事。 わかりました!途中ショートカットコースを歩いたのでグリンジゼー湖を通り過ぎてしまったのです。(道なりに歩いて行けばグリンジゼーに到着するのに、スキーコースを下ったのが原因でした)
左上写真:グリュンゼーのレストラン  ここのウェイトレスはラテン系のきれいな女性でした。
右上写真:コースの途中から見えた「フェンデルン村」 この美しい村を通ってツェルマットまで下る事にしました。
フェンデルン村 フェンデルン村
「ネズミ返し」の様式で作られたフェンデルン村の建物。この村の狭い道を通り抜けると、スネガからのトレッキングコースと合流します。
ここからツェルマットまでは2時間近く下って行かねばなりません。
今日は歩いた距離も長く、標高差も1500m有ったので、妻の膝に負担がかかり少し炎症を起こしたようです。




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