ヨーロッパアルプス・トレッキング
6日目  ツェルマット マッターホルンのヘルンリ小屋往復トレッキング

(2009年7月22日)



個人旅行の強い見方になってくれた、これがスイスパスです。
スイス国内の鉄道・バスはもちろん、フランスのシャモニーからスイス国内への鉄道もこのパスで乗ることが出来ます。
ただし、山岳地帯の登山鉄道・ゴンドラ・ロープウェイは半額になります。
例外はハイシーズンのグリンデルワルドからユングフラウヨッホへの登山鉄道のみ2割5分引きにしかなりません。


本日はアルプス・トレッキングのハイライトでもあるマッターホルン中腹に建つヘルンリ小屋(標高3260m)までシュヴァルツゼーから標高差約700mの往復トレッキングです。
シュブルツゼー
ツェルマットの町中を川沿いに抜けて来るとのゴンドラ乗り場があります。ここからフーリ経由でシュヴァルツゼー(標高2563m)までコンドラを乗り継いで上がってきました。写真はシュヴァルツゼーのコンドラ終点駅です。 天候はまずまずなのですが、少し風が強く、マッターホルン(標高4478m)の山頂近くは雲がまとわりついています。まだヘルンリ小屋へ登り始めている人は見かけません。
1時間ほど登って来ると少し平坦な所になります。ここで休憩しましたが風が強くゆっくりとは休めません。ここで外人のカップルに追い付かれました。 この外人カップルと一緒に休憩しましたが、この先で少し登山道が険しい所があったので、このカップルはそこから進まずUターンして戻ってしまいました。これを見て妻も少し不安がっていましたが、この地点を過ぎると道もよく整備されており危険な所は有りませんでした。
ヘルンリ小屋のテラス
少し険しい所を登りきると、このようになだらかな道になりました。
しかし、このなだらかな道もすぐに終わり、ヘルンリ小屋への急激な岩稜地帯の登りが待っていました。
登り初めてから2時間40分程度で念願のヘルンリ小屋(3260m)に到着しました。
ヘルンリ小屋からはマッターホルンの岩壁が一気に立ち上がっています。頂上のガスは晴れませんがここから標高差1200mもある4478mの頂上を見上げると首が痛くなる程です。 日本の山歩き仲間に、ヘルンリ小屋まで登ってきた喜びを携帯電話で伝えています。
ヘルンリ小屋のスープ マッターホルン北壁
ヘルンリ小屋で注文したスープ。おいしかったです! ヘルンリ小屋の裏手から少し登ると小高いテラスの様な岩棚が有ります。ここからはマッターホルンの北壁と東壁が圧倒的に迫ってきます。
ヘルンリ小屋のテラスから見たマッターホルン東壁 マッターホルンの東壁と北壁を分ける稜線がマッターホルンへの一般ルート。一般と言ってもあくまでもクライマーの世界です。我々が登れるルートでは有りません。望遠で見ると2パーティが登っているのがかすかに見えました。
陽気でハンサムなスペイン人とここで会いました。私のカメラで撮影してくれましたが、常識に捕らわれないラテン系らしく斜めに写真を撮られてしまった。 高台からのヘルンリ小屋とモンテローザ山塊。手前の大雪原ではサマースキーも出来る様です。
モンテローザ山塊と大雪原 テオドゥール氷河とブライトホルン(標高4164m)も間近に見ることが出来ます。
北方の峰々 名前までは解りません お会いしたハンサムなスペイン人は私と同じカメラ(Canon EOS一眼)に望遠レンズを着けていたので、彼の望遠レンズを借りて私のカメラに装着させてもらい、この写真を撮りました。拡大すると稜線を登っているクライマーが写っています。
ヘルンリ小屋裏の高台で妻に写してもらいました。 名残惜しいですが下山中です。結局、今日はマッターホルンの頂上は姿を現してくれず、挙げ句の果てはシュヴァルツゼー到着まで残り30分程度の所ぐらいから雨が降り出し、雷が鳴り響き、ヒョウまで混ざってきました。あわてて雨具を装着しシュヴァルツゼーまで下って来ると雲も通り抜けて晴れてきました。

雲一つない晴天とはいきませんでしたが、本日も大満足な1日でした。
・念願のヘルンリ小屋まで登れ、絶景も見ることが出来た。
・ハンサムで陽気なスペイン人と会えた。

明日もツェルマットに滞在しますが、宿泊はゴルナーグラート展望台のクルムホテルに泊まります。ゴルナーグラートまでは登山鉄道の途中の駅から歩いて登るので、ザック以外の荷物を持って行けません。このため、ヘルンリ小屋から下山後にホテルで荷物を整理し、不要なキャリーバックはスイス鉄道サービスの一つである「ザイゲデペック(駅から駅に荷物を別に送ってくれるシステム 費用10スイスフラン)」でツェルマット駅から明後日に訪れるグリンデルワルド駅に発送しておきました。


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