ヨーロッパアルプス・トレッキング
7日目 ツェルマット ゴルナーグラートのクルムホテルまでハイキング
(2009年7月23日)
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旅行社との打ち合わせ時はツェルマットのホテルに4連泊する予定でしたが、出発の1ヶ月ほど前に旅行社よりゴルナーグラートのクルムホテルに泊まりませんか?このホテルは人気が有り、ハイシーズンには世界中から予約が殺到してなかなか宿泊出来ないとの事ですが、一度予約のトライをしてみる価値は有るとの事でした。 宿泊料金は追加が必要ですが、その分航空運賃の安いKLMが取れそうだと言っていただきました。ホテルの格にはこだわりませんが、山岳ホテルに宿泊し夕闇及び朝焼けに照らされるマッターホルンが見たくて予約を依頼しました。 結果、幸運にも1泊のみ予約が取れ本日宿泊する事になりました。 単に登山鉄道でゴルナーグラートに上がるのはもったいないので、登山鉄道をゴルナーグラートの2つ手前のリッフェルベルグ駅で降りて、標高差約500mを歩いて登る事にしました。 ツェルマットからリッフェルベルグまでの登山鉄道チケットです。 スイスパスの割引料金(半額)で14スイスフラン(1300円程度)です。 |
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ツェルマットから乗り込んだ登山鉄道は、次に停車する駅を日本語・英語・フランス語・ドイツ語・その他・・で社内放送していましたが、なぜかリッフェルベルグに停車する前には放送が有りません。この駅に電車が止まっても誰も降りないので、こことは違うのかとも思ったが、近くにいた外人に「ヒヤー・リッフェルベルグ?」と聞くと、そうだとゼスチャーをするので急いでおりました。 この駅に降り立ったのは私たちだけで、駅前には誰も居ず、スイスの国旗をまとった牛だけが迎えてくれました。 ところで、次の駅を放送するときは 日本語「次は○○」、英語「ネクスト○○」、フランス語「ショコラヘ○○」 フランス語のイントネーションが面白く覚えてしましました。 |
リッフェルベルグ駅(標高2582m)の近くにも山岳ホテルが有り、このホテルから眺めるマッターホルンも有名です。 とはいえ、周辺にはほとんど人が居ません。この写真も三脚をたてて撮影しました。 | |
リッフェルベルグからローデンボーデンを目指して登り始めます。途中で妻が写してくれたお気に入りの写真です。背景はヴァイスホルン(weisshorn4505m) この山はマッターホルンの北側に位置し、マッタホルン(4478m)よりも標高は高い。 | 登り初めて1時間程度で池が現れました。これが有名な逆さマッターホルンを映すリッフェルゼー湖と思っていましたが、ここはウンターリッフェルゼー湖でした。 | |
ローデンボーデン駅に近づいてくると、背後に目的地のゴルナーグラートが見えて来ました。 | 今日は強風が吹いておりウンターリッフェルゼー湖は波だっています。 この時点では誰もいなくて、それなりに景色を堪能しました。 まだ、ここがリッフェルゼー湖だと思っていました。 |
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ウンターリッフェルゼー湖からもう少しローデンボーデンの方に登ってくると多くの人が集まった本当のリッフェルゼー湖に到着しました。 登山鉄道のローデンボーデン駅からも近く、ここの逆さマッターホルンは観光客やハイカーに人気が有り観光スポットにもなっています。本日は強風で湖面は波が逆立っているので当然逆さマッターホルンは映っていません。 |
ローデンボーデン(標高2815m)からさらにゴルナーグラート(標高3100m)を目指して登っていきます。途中に有った道標は四方八方にトレッキングルートが有るのを表わしています。私たちが目指すゴルナーグラート「Gornergrat」の標識も有りました。ゴルナーグラートと同じ方向に一昨日歩いたグリュンゼーやフェンデルンも記載されていますが同じ方向で行けるのかな? | |
ゴルナーグラートへの登山道とほぼ平行して登山鉄道が走っています。 こんな角度で登っていく鉄道を初めてみました。登山道から手を振ると車内からも手を振ってくれます。 |
登山道は半端じゃない風が吹いており、突風が来ると飛ばされそうになります。休憩も岩陰に隠れなくてはなりません。ここで同じように登山道を登る少数派(主流は登山鉄道で上がり、一駅分だけ下るハイキング)のニューヨーカーとお会いしました。私たちはクルムホテルに泊まると伝えると「グレート!スーパー!」と大げさに羨ましがっていました。 | |
ショーンコネリーの様な風貌のニューヨーカーに写してもらいました。 東京から来たのか?と尋ねるのでニャーオオサカと答えておきました。 日本の姫路からだと言ったところで解らないだろう。 |
強風のなか、約3時間程度でゴルナーグラートにほぼ到着です。 背景は登山鉄道のゴルナーグラート駅です。 クルムホテルはこの駅の背後の高台に有ります。 |
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ゴルナーグラート展望台からのクルムホテル。まるで要塞の様なたたずまいです。 | クルムホテルのロビーにある有名な壁画の前で記念撮影。標高3100mを表す3100の周りに客が書き込みをした壁画です。 | |
私たちが宿泊したルームキー。ICカードによるIDが記録されており、このキーカードをかざさないと、客室へのエレベータも動きません。 | 私たちの部屋のドア。このホテルは数年前にリニューアルされた事もあり、ウッディ風のきれいな部屋で最新の設備もそろっています。、今回のヨーロッパアルプストレッキング旅行で宿泊したホテルではピカ一でした。 | |
![]() ディナー時間になったのでディナールームに行くと、テーブルにはローソクまで立てられ左のメニューが置かれています。 黙っていれば順番に料理を運んでくれるのかと待っていましたが、まずは別のテーブルに揃えてあるサラダバーからサラダ・ハム類・チーズ・パン等を自分で持って来るようです。料理がいつくるのか?何がくるのか解らないのでサラダバーの品を食べていると、それだけでおなかが一杯になってきました。 この辺りになってやっとメイン料理は何にするのか?飲み物は何にするのか?と聞きに来ます。ただでさえ会話が出来ないのに、このメニューも何が書いてあるのか良くわからず、料理名の辺りを適当に指さすと、イタリアンの料理が出てきました。 他の人を見ると肉料理が出てきています。肉料理の方が良かったのですが、後の祭りです。 岩切さんが苦情を言われたカレーではなく豪華なディナーでしたが、結構緊張した食事でした。 ともあれ満腹(前菜のサラダバーを食べ過ぎ)の夕食でした。 |
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