南アルプス 北岳・間ノ岳 展望と高山植物の宝庫(2日目


南アルプスを訪れたのは少なく、「仙丈岳」、「甲斐駒ヶ岳」、「塩見岳」の三山のみでした。 昨年山仲間のご夫婦が北岳を訪れた写真を見せて貰い、是非訪れてみたいと思っていました。
日本第二位の標高を誇る「北岳(きただけ)」と第三位に昇格した「間ノ岳(あいのだけ)」、ついでに甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)を登る予定で出発した。
結果的には、北岳で軽い高山病の症状が出たので甲斐駒ヶ岳はパスしてしまった。 

日:2014年7月21日(月)〜7月23日(水)
山歩きスタイル:日野家の山歩き単独

2日目 7月22日(火)
天候:晴れ

2日目コース

白根御池小屋5:00・・草滑りコース・・森林限界お花畑6:20・・小太郎尾根分岐6:40・・肩の小屋7:20・・北岳8:11-8:24・・八本歯コル分岐9:00・・北岳山荘9:19・・中白根山10:06・・間ノ岳(昼食)10:10-10:46・・中白根山12:40・・北岳山荘(小屋泊)13:06

概念図


歩行データ1:2日目 歩行距離 11.8km  累積標高差 +1880m  -1170m


歩行データ2


テントは白根御池小屋のテン場に張ったままにし、サブザックで北岳・間ノ岳を目指す。(テントは明日下山時に撤収)
八本歯のコルのルート(左俣コース)を通りたかったが、雪渓の積雪が多いのとバットレスからの落石が危険との事なので取りやめる。
上空は青空が広がっているが、北岳の頂き付近はガスがまとわりついている。草滑りコースを選択する。
草滑りコースの花々のごく一部です。 
草滑りコース沿いには沢山の高山植物が咲いており、全て掲載出来ていません。
草滑りコースから望む左俣の雪渓とバットレス
草滑りコースの急坂をほぼ登り切り、森林限界を超えると広いお花畑が広がっていた。 小太郎尾根の稜線まで広がるお花畑
地蔵岳に角が生えているいる様なオベリスクが望めた
草滑りコース(標高差約620m)の急坂を登り切り小太郎尾根の稜線に到達。
少し逆光でシルエットになった鳳凰三山
小太郎尾根分岐から望む小太郎尾根方面
稜線付近ま未だガスが切れず、甲斐駒ヶ岳は姿を現していない。
北岳側はガスが切れて、すっきりと姿を現してくれた。
近くに居られた登山者にお願いして北岳を背後にした写真を撮して貰う
ワァオー 富士山も顔を出しているではないか この背景も撮して貰った。
草滑りコースもお花が沢山咲いていたが、北岳〜間ノ岳の稜線はビックリするぐらい多くの高山植物のお花畑が延々と続いていた。
正直、草滑りコースの花は何だったのかと思える程の花が咲いており、花の写真を撮るのがじゃまくさくなる程です。
富士山 
北岳と富士山は以外に近い。
北岳の肩の小屋に到着7:20
白根御池小屋から此処まで2.5時間で登って来ることが出来た。
標高bP富士山とbQ北岳のツーショット
風も強くなり寒くなったので雨具の上着を着込む。
北方方面のパノラマ
早朝は雲に被われていた仙丈岳、甲斐駒ヶ岳が姿を現してくれた。
両俣方面分岐からの北岳
結構冷たい風が吹いており、素手部分がかじかんでしまう。
手袋等の防寒着はテントに置いてきてしまったのを後悔する。
日本の標高bP「富士山」、bQ「北岳」、bR「間ノ岳」?の揃い踏み
これはちょっと見る事が出来ない貴重な景色
日本第二位の標高 「北岳」の三等三角点
点名 白根山 標高3192.5m
第三位の奥穂高岳(2.5m差)・間ノ岳(3.5m差)とわずかな差である。
北岳から望む仙丈岳と甲斐駒ヶ岳
標高第二位の北岳登頂記念撮影
北岳から望む間ノ岳 
北岳からの展望(北東方面) 北岳からの展望(南方面)
八本歯のコル方面分岐
ここは北岳山荘方面へ稜線を辿る
北岳の南面を下る。 北岳3193mから北岳山荘2902m迄は標高差約300mの下り。
明日は此処を登り返さねばならない。
稜線はお花が一杯   
さらにトラバース道経由の八本歯のコル方面分岐標識
北岳山荘手前の分岐標識
北岳山荘付近までは、コースタイムより早く歩けていたのだが・・
中白根山より越えて来た北岳方面
この辺りから高度障害の頭痛(headache)が始まり、足のペースもガクンと落ちる。 結局、高度障害の頭痛(軽い高山病)は翌日に戸台に下るまで治らなかった。 このため予定していた甲斐駒ヶ岳はパスする事にしてしまった。
日本一長い3000m超えの稜線
気持ちの良い天空の稜線歩きのイメージよりもアップダウンがあり、早朝からの疲れと空気の薄さで一気にペースダウン。ちょっと歩いては立ち止まり、ちょっと歩いては立ち止まりのスローペースになり、この間コースタイムは10分オーバー
こんな所まで猿が・・
標高3100m付近の稜線まで上がってきているニホンザルの群れ
高山植物の花を餌に一家で食事中でした。
間ノ岳までまだまだ登りがある。
北岳と間ノ岳はほぼ同じ高さなので結局北岳から北岳山荘まで標高差300mを下り、間ノ岳まで300mの登りになる。
間ノ岳直下
下山中の登山者に無理を言って撮してもらった。
間ノ岳  標高第三位って本当??
間ノ岳は今年になって国土地理院より従来の標高より1m高い標高3190mと発表され、正式に奥穂高岳と並んで第三位と格上げされた。 しかし、間ノ岳の三角点を国土地理院の「点の記」で調べると、三等三角点(点名 相ノ岳 標高3189.5m)となっており、単に下一桁を四捨五入した結果で3190mとされ、奥穂高岳(3190.0m)と並んで第三位にしている。 実質的には奥穂高岳より低く、従来通り第四位の標高です。
間ノ岳から北岳方面
間ノ岳より南アルプス南部方面
中白根山   セルフタイマーで自分撮り
飛び上がっているところを撮すつもりだったが・・
北岳山荘 到着13:06
高度障害の為か、頭痛、食欲不振、むかつき症状がでて、夕食、朝食も食べきれず、楽しみにしていた山小屋での一杯も飲む気にもなれなかった。
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