北アルプスダイヤモンドコースから雲ノ平 周回コース(2日目)  


2日目(8月21日)

北アルプス最深部のダイヤモンドコースから雲ノ平を周回する山旅 2日目の記録です。
今日の予定は太郎平小屋から黒部五郎小舎までのコースタイム7時間のコースです。
黒部五郎小舎に予定より早く到着出来れば、2.5時間ほど先の三俣山荘まで行足を延ばす事にします。三俣山荘まで行ければ、3日目には鷲羽岳方面にも行けるかもと考えて出発です。

日:2012年8月19日(移動日)〜8月23日(木)

山歩きスタイル:日野家の山歩き+山仲間2名
天候:晴れ

2日目コース

太郎平小屋5:55・・・太郎山6:07・・北ノ俣岳7:55・・・赤木岳8:52・・中俣乗越9:32・・P2578・・カール分岐11:34・・黒部五郎岳11:45-12:00・・カール分岐12:17・・カール(昼食)12:45-13:25・・・黒部五郎小舎(泊)14:45
(三俣山荘へは断念)

山歩きデータ:歩行時間(休憩・昼食含む)8時間50分 歩行距離12.1Km 累積標高差 +930m  −915m




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「太郎平小屋」出発
昨日は幸運に割与えられた個室でぐっすり眠ることが出来ました。AM5:00前に起床し、自炊部屋で朝食後AM:5:50に出発準備完了です。
早朝の太郎平
今日も晴天が確約されています。
見えているのは今日歩く予定の北ノ俣岳〜黒部五郎岳方面のダイヤモンドコース稜線です。
太郎山
太郎平から少し登って来ると太郎山の分岐が有り、せっかくですので縦走路から外れて数分の「太郎山」に立ち寄りです。  ここは360°の絶景です。 西方には7月末に登った白山も見えています。
太郎山→北ノ俣岳への稜線から望む東方面の山稜
槍・穂高・笠ヶ岳もクッキリと見えています。この景色に会いたかったのです。
槍・穂高連峰を少しアップで撮影 北ノ俣岳へ続くなだらかな稜線
周囲は広大なお花畑になっています。最盛期を過ぎたこの時期でも沢山の花々が咲いていますが、7月下旬の最盛期に訪れたらどれほどの花々に出会えるのか・・
太郎平から約2時間で北ノ俣岳に到着。なだらかな広い頂上です。
北方を望むと、薬師岳の背後に剱岳と昨夏歩いた大日連峰、そして立山アルペンルートの弥陀ヶ原まで見えています。
北ノ俣岳記念撮影
北アルプス南北が見渡せます。
左から水晶岳・雲ノ平・ワリモ岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳・槍・穂高・黒部五郎岳 です。
北ノ俣岳からは北アルプスの北部「剱岳」〜南部の「槍・穂高・笠ヶ岳」まで見渡す事が出来ました。
赤木岳手前から望む中俣乗越と黒部五郎岳
黒部五郎岳へは赤木岳から中俣乗越へ約200m下り、約400m登り返さねばなりません。
北ノ俣岳から赤木岳へ方面へ少し下った辺りからの南方面
乗鞍岳や御岳もすっきりと見えています。なだらかな稜線イメージの笠ヶ岳もこちら方面から見ると結構尖っています。
「赤木岳」手前辺りからの景色
赤木岳頂上
縦走路は赤木岳のピークを少し巻いているので、縦走路にザックを置いて大きな石の積み重なった岩場を登って行くと祠のある赤木岳頂上に到達出来ます。
大きな岩が積み重なった赤木岳を後に中俣乗越へ下って行きます。
途中で休憩されていた若いカップルは立山から入山し、槍・穂高経由で上高地までロングテン泊縦走者です。既に五色ヶ原・スゴ乗越・薬師峠とテン泊を重ねておられ、細身の女性でも20Kg以上のザックを担いでいます。この重装備のカップルと私たちの歩行ペースはほぼ同じでした。・・
中俣乗越手前当たりからのパノラマ写真
中俣乗越からP2578迄はなだらかな登り返しですが、その後に黒部五郎岳への急登が待っています。 P2578から望む北方
薬師岳と赤牛岳の間に後立山連峰も見えています。
白馬〜鹿島槍辺りが見えているのですが、山名の固定までは出来ませんでした。
黒部五郎岳も近づき、明日のコースである黒部川源流も見えてきました。 黒部五郎岳のカールはこの写真の稜線の反対側なので未だ見ることは出来ません。 P2578辺りから薬師岳と後立山連峰
黒部五郎岳の肩到着(カールを俯瞰)
ひたすら標高差約310mのガレ場の急坂を黒部五郎岳カールの肩迄2ピッチで登ってきました。
ここにザックを置いて、標高差約80mの黒部五郎岳の頂上を往復します。
黒部五郎岳頂上(百名山)
背景は槍・穂高連峰
薬師岳を背景にもう一枚 出来れば三俣山荘まで行きたかったので黒部五郎岳頂上には余り長居をせずに下山にかかります。
ロングテン泊縦走者のカップルも空身で登ってきました。
(HP写真掲載を了解してもらっています)
カール分岐に置かれていた女性のザックを担がせてもらいました。しっかりしたザックでしたが私にはこの荷物を担いで1時間以上歩けそうも有りません。
カール分岐からの黒部五郎岳カール俯瞰
少し稜線を辿ったあと写真左の稲妻形のルートをカール底に向かって下って行きます。(写真より結構激坂でした)
カール分岐より望む黒部五郎岳と切れ落ちたカール上部
左:カール底部へ激坂を下る        右:黒部五郎岳カール上部
カールの底部でルート横の石にペンキで「黒部五郎小舎2時間」と書かれていました。私の持っている地図では上部のむカール分岐からでも1時間40分と書かれていたのですが、ここから2時間もかかるのであればとても三俣山荘まで足を延ばす事が出来ません。
三俣山荘は諦めて黒部五郎小舎泊まりにする。(実はこのペンキ文字は間違いでほぼコースタイム通りに到着出来た。)
カールで昼食
黒部五郎岳のカール底部に到着。三俣山荘へ足を延ばすのは諦めたのでゆっくりと昼食休憩とします。 此処は休息のロケーションには最高の場所です。雪渓から融けだした小川が流れており登山靴も脱ぎ、担いでいたスリッパに履き替えてリラックスタイムです。
同行者の背中に「しそう天空回廊」のカンバンを掲げたTシャツがサマになっています。
カール底部の小川を渡渉して黒部五郎小舎に向かう。
周囲は石庭の様で、大岩の周囲にはチングルマなどの高山植物が咲き乱れ、まだ花をの勢いを衰えさせていません。
カール底部なので積雪が多く、稜線よりも高山植物の開花時期が遅いのでこの時期でも目を楽しませてくれます。
カール底部の石庭花園で 黒部五郎小舎(到着時間14:45分)
カール底部から約1時間で黒部五郎小舎到着です。
コースタイムより少し多くかかりましたが、昼食時間をゆっくりとったので、三俣山荘は諦めて予定通りここに宿泊します。
(到着後に夕立があったので、三俣山荘まで足を延ばさずに良かった
黒部五郎小舎
黒部五郎小舎の受付横に記念スタンプが置いてあったので、宿泊申込書を拝借し裏側にスタンプを記念に押してきました。

この小舎の同宿者は、さすが北アルプスの最深部を歩かれている方々で、私とほぼ同年代で京都のご夫婦は折立登山口でもお会いしましたが、その日の内に薬師岳を登られ薬師岳山荘泊し、2日目に薬師岳山荘から黒部五郎小舎まで到着。 翌日も、鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳を登り、雲ノ平に宿泊との事でAM3:00に起床して出発されて行きました。 4日目は雲の平から折立に下山されるとの事で、出発日と下山日は私たちと同じですが、薬師岳+鷲羽岳+ワリモ岳+水晶岳+祖父岳を余分に登られる事になります。 1日に私たちの1.5倍ぐらい歩かれています。(脱帽です)
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