下の廊下&水平歩道(2日目)

私がこの春より参加させて頂いた山の会の仲間と黒四ダムから旧日電歩道の下廊下&水平歩道(32km)を歩いてきました。
私にとっては2016年に訪れてから2度目の下ノ廊下ですが、変わらす緊張感の有る山歩きと絶景を楽しむ事ができました。
今年10月5日頃にやっと整備開通したのですが、阿曽原温泉小屋の営業が終わる10月末迄の1ヶ月足らずの期間限定コースなのです。

2日目は阿曽原温泉小屋から黒部渓谷鉄道欅平までの11.6kmです。

日:2019年10月16日
天候:晴れ 
山歩きスタイル:日野家の山歩き+太子山岳会5名

コース:阿曽原温泉小屋・・水平歩道起点・・折尾谷堰堤トンネル・・大太鼓・・志合谷トンネル・・蜆谷トンネル・・水平歩道終点鉄塔・・しじみ坂・・欅平

全体概念図:


水平歩道概念図


歩行データ


 
水平歩道
阿曽原温泉小屋を未だ夜が明けないAM4:45分にヘッドランプを点灯して出発。 小屋から直ぐに標高差150m程の急坂登りで水平歩道に到達。 水平歩道を歩き始めるとやっと明るくなってきた 
   この辺りの水平歩道はのんびりと歩けるが・・
 
 標高の高い頂に陽が差してきた   1週間ほど前にはこの辺りで70才代の女性が足を滑らせて滑落死亡事故が発生しています。 この辺りはそんなに危険な個所ではないのですが慎重さが必要
 
絶壁の桟橋
 水平歩道の正体が現れてきた
  水平歩道は前日の下ノ廊下よりも黒部川からの標高差が高い山腹に設けられています。 なので黒部川まで150~200m程度の垂直の絶壁が続くのです。 
  
  折尾の大滝 6:45
落差、水量も充分な見応えのある滝です。
   
  折尾の大滝 ズーム
 
折尾谷手前の水平歩道   
  
折尾谷(オリオ谷)の堰堤隧道
この堰堤の中がトンネルになっており、対岸までトンネルが続いている  
 
折尾谷から のルートはこんな感じ
前日、下ノ廊下の絶壁を10時間歩いてきたのでみなさん余裕綽々
  
 奥鐘山西壁
 西壁は幅1 km・高さ800 mという日本屈指の岩壁
西壁はクライマーから「黒部の怪人」と呼ばれているそうです
 
  水平歩道の一大名所である「大太鼓」が近づいてきた。
岩璧が庇の様になった逆コの字の絶壁ルートです
   
  名所「大太鼓」 8:09
   
 大太鼓を歩く同行者
小さな谷の対岸側から撮影 
 
 大太鼓核心部の桟橋    大太鼓 
 
 大太鼓の核心部 
電源開発用とはいえ、昔(大正時代)の人はまともな建設機械もなしにこんな岩壁をくり抜いて作ったのは驚きです。
   
  大太鼓核心部を振り返っても絵になる 
高所恐怖症の方は足がすくんで歩けないかも
 
上空は晴れているが雨さえ降らなければ谷底は展望が無いので天候はあまり関係有りません。   志合谷 8:25 
ここも水平歩道の難所(名物場所)の志合谷トンネルでヘッデン準備中
   
志合谷トンネルは長さ100mほど有り、真っ暗なのでヘッドランプが必須です。
数メートル入ると、真っ暗闇です。 トンネル内は、天井が低く曲がっているので、ライトは壁や天井にも当てながら進むのが、タンコブを作らないコツらしいが・・ 私はヘルメットを何度もぶつけてしまいました。  写真の女性も一度悲鳴を上げていた。
 
 トンネル内は数日らいの雨で3cm程の水が溜まっていた。
少々靴が濡れるのはかまっておれません
   トンネルを出ると志合谷の対岸に先ほど入ったトンネル入り口が見える
   
志合谷と蜆谷との中間辺りの絶壁ルート  
   
  さらに続くよ絶壁ルート
 
「蜆谷」手前    蜆谷トンネル
またまた岩をくり抜いたトンネル出現
 
花はあちこちに咲いているのですが、ルートの絶景と緊張で花を撮す余裕が有りませんでした  
  
  谷間からの展望が開けてきた
特徴的な形をした白馬岳は山座固定出来ました
  
不帰嶮?が右端に見えているが他の山々は山座固定出来ません 
  
  相耳峰が特徴的な鹿島槍も見えた
 
 水平歩道の終点となる送電線鉄塔 10:15   送電線鉄塔から標高差250mを下ると、やっと黒部渓谷鉄道の欅平駅が見えてきた。 
 
欅平 到着 11:02
2日間で32km歩き、試合終了です。 
  黒部渓谷鉄道のトロッコ客車「メシャ寒い」に1時間15分ほど乗車し宇奈月温泉へ
宇奈月温泉からさらに富山地方電鉄で駐車地点の立山駅まで2.5時間です。 
     
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