穂高岳核心部縦走のはずが・・ (1日目


上高地から入山し、槍沢から氷河公園を経由して南岳に登り、大キレット・・奥穂高・・前穂吊り尾根・・重太郎新道・・岳沢・・上高地の穂高岳核心部の縦走(3泊4日)を計画し入山したが、第一日目の宿泊地「槍澤ロッジ」のパソコンで天気予報を確認すると第三日目の大キレット通過日は天候が崩れるとの予報。 南岳小屋で天候が回復するまで停滞も覚悟して予定通り進むか、危険回避を優先して撤退するか槍澤ロッジで悩みましたが「撤退」を決意し「涸沢」見物に方向転換してしまいました。


日:2013年7月30日(火)〜8月1日(木)

山歩きスタイル:日野家の山歩き+山仲間2名

1日目 7月30日(火)
天候:雨のち曇り時々晴れ  

1日目コース
平湯アカンダナ駐車場(車・テント前泊)--バス--上高地バスターミナル7:48・・河童橋・・明神8:49・・徳沢・・横尾11:07・・河原で昼食11:50-12:32・・槍見河原12:48・・一の俣・・二の俣・・槍澤ロッジ13:40(泊)


概念図: 緑波線は当初計画ルート  赤波線は歩いたルート


1日目山歩きデータ:


前日の7月29日(月)に平湯に到着。 アカンダナ駐車場で車及びテントで仮眠するつもりだが大雨が降lり続いており、テントの張り場所探しに右往左往する。 
結局、アカンダナ駐車場のバス改札施設の軒先が雨を防いでくれるので、ここにテントを張らせてもらった。
早朝、バス会社の係員に起こされて、少しお小言を言われたらしいが・・
上高地バスターミナルに到着しても雨が降っています。 ここで朝食をとり、雨具を装着して7時48分に槍沢へ向かう。
梓川は前日からの大雨で水量は多いが、濁流にはなっておらず清流を保っているのは流石です。
上高地「河童橋」
河童橋は今年2度目の訪問(前回は1月の冬景色
◆マウスポインターを上の写真に合わすと冬の河童橋を表示します。
小梨平
しとしと降る雨の中を小梨平を通って明神へ
明神
上高地から約1時間歩いて来たが未だ雨が止まない。
明神を過ぎた辺りから、やっと雨が上がり、山並みが見えてきた。 新村橋
徳沢から300mほど横尾方面に歩くと「新村橋」です。  ここを渡ってパノラマコースを涸沢に行けるのですが、現在は残雪が多くてこのコースは通行止めになっている。
ガスがどんどん切れて、明神岳方面に青空が見えてきた。 
徳沢−横尾間
梓川の清流の奥に見えるのは「東大天井岳」?
横尾
横尾まで来るとガスは「屏風岩の頭」辺りまで上がり、空が明るくなってきた。
槍見河原手前の河原
槍見河原で昼食を考えていたが、早朝からの行動だったのでここで少し早い昼食としました。
槍見河原から望む槍ヶ岳の穂先
しばらく続いた悪天候もやっと回復してきたので、これでいよいよ天候が安定し穂高岳核心部を縦走出来ると期待した。  実際は明後日に天候が崩れるとは思いもしなかった。
一ノ俣の橋 二の俣の橋
13:40分槍澤ロッジ到着  槍澤ロッジの受付
ここにはお風呂があり、一番に入らせて貰った。
カシミール3Dによる立体ルート図 3日間のGPSの軌跡を記入しています。
槍澤ロッジで進退を大いに悩む
槍澤ロッジのパソコンで明日以降の天気予報を確認すると、明日は晴れだが明後日(大キレット通過日)は「雨」で登山は「×」マークが表示されている。「えー!! 何で・・」 
明々後日以降は晴れマークなので問題は明後日なのだが・・ 縦走する場所が日本でも有数の危険個所の「大キレット〜穂高山荘」で、雨の中はちょっと無理。 進退を大いに悩んでしまった。 ほぼ同じコースを歩かれる他の単独者とお互いどうするか相談すると
単独者A:早朝(5時前)に出発し、南岳から大キレットを越えて北穂小屋までいってしまう。 明後日天気が崩れた場合は奥穂に向かわずに涸沢に下る。
単独者B:明日は好天なのでとりあえず南岳小屋まで行き、明後日の天候により南岳小屋で停滞等の進退を考える。
私たちもB案にするかと同行者と相談した結果、南岳で風雨に遭えば進退窮まる可能性があるので、泣く泣く槍澤ロッジから上高地に引き返し「撤退」する事に決定です。
安全第一が「人間塞翁が馬」です。


1日目(上高地→槍澤小屋間)に出会った花達 (同行者提供)
@メタカラコウ(雌宝香) Aカニコウモリ(蟹蝙蝠) Bキソチドリ(木曽千鳥)
Cタマガワホトトギス(玉川不如帰) Dホタルブクロ(釣鐘草) Eソバナ(蕎麦菜)
Fクサボタン(草牡丹) Gハクサンオミナエシ(白山女郎花) Hハクサンオミナエシ(白山女郎花)
Iノリウツギ(糊空木) Jショウマ(升麻) Kベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)
Lセンジュガンビ(千手岩韮) Mオトギリソウ(弟切草) Nニッコウキスゲ(日光黄菅)
Oゴゼンタチバナ(御前橘) P?
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