伊予富士


高速道路休日割引の恩恵を受けて、早朝4:30に姫路を出発し四国の伊予富士に日帰りで登ってきました。 

日:2009年6月6日(土)
天候:小雨→曇り(ガス展望なし)→晴れ(下山時)
同行者:日野家夫婦+山仲間2名

行程:姫路西IC(4:30発)===伊予西条IC---R194--旧道--旧寒風山トンネル登山口(8:20)・・・桑瀬峠・・・伊予富士(10:50昼食11:40)・・桑瀬峠・・登山口(13:50)--木の香温泉(入浴)--寒風山トンネル(R194)--伊予西条IC===姫路西IC(19:00着)

山歩きデータ
歩行時間(休憩含む): 登り2時間30分 下り2時間10分
歩行距離:約6Km  累積標高差:800m

早朝姫路を出発した時には晴れていましたが、瀬戸大橋を渡り、四国に入る頃よりどんよりとした雲に覆われ、高速をを降りた辺りから小雨が降り出しました。 登山口の旧寒風山トンネルに向かう狭い道幅の旧道を車で走る頃には、小雨と深い霧で視界は5m程になってしまいました。
登山口に到着すると雨もほぼ止む気配になっており、天候の回復を信じて出発しました。
私は四国の山にはあまり好かれていない様で、過去に四国の山を訪れた天候を調べて見ると、今回も含めて4日間雨が降った傘マークが付きました。
12日間で4日雨が降ったので確率は33%。 3日に1日は雨に遭った確率です。 最近では雨具をつけたのは、2年前の夏山で槍・双六縦走時の1日だけだったので、四国の山で雨に遭う確率がダントツに高くなっています。

過去の天候データ

行った年月 登った山 1日目 2日目 3日目
1998年5月 石鎚山・瓶が森
2001年5月 石鎚山・瓶が森・剣山
2002年10月 天狗塚・三嶺
2004年5月 寒風山・笹ヶ峰・西赤
2006年11月 東赤石・西赤石
2009年6月 伊予富士

登山口に8:00分頃に到着。雨は小降りからほぼ止んできていますが、久しぶりに雨具を着けて桑瀬峠を目指し急坂を登り始めました。ところが、10分程度登った所で車の扉をロックするのを忘れたのに気が付き、私だけ駐車場まで駆け戻って登り直しです。仲間に約18分のハンディを与え先に行ってもらいましたが、桑瀬峠までの中間点ぐらいで追い付きました。(たぶん待っていてくれた様です)
桑瀬峠に到着しましたが霧が深く、寒風山も伊予富士も全く見えません。この峠でアジア系の男性+欧米系の女性2名の若い3人外人グループにお会いしました。男性は日本語を話されていましたが、こんなマイナー?な山で外人部隊と合うとは! 3人は寒風山から笹ヶ峰を目指すとの事で、私たちとは東西に分かれました。
伊予富士への縦走路に入ってもガスが立ちこめ、笹ヶ原が広がる景色も自分たちの周りしか見えません。伊予富士に到着する頃には天候が回復すると期待して登っていきます。(天気予報では午前曇り、昼前頃から晴れ)  ところが妻は「下山した頃に晴れるのでは」と言うのです。 結果は妻の予報が当たりました。

伊予富士までの稜線で出会った花々。
方向感覚が狂う地点が有りました
桑瀬峠から尾根伝いに南西に進むと、トラバース道との分岐に「伊予富士 40分」の道標が有ります。そのまま伊予富士方面に進んで行くと、峠の様なところで道は突然尾根をぐるっと巻いてUターンする様になり、逆方向に向かって?道が延びています。おかしいと思い、少し引き返して道を探しましたが、この道しか有りません。地図を取り出し確認してもUターンするようなルートの記載は有りません。すると霧の中から地元の女性2名の登山者が現れたので道を尋ねると、「伊予富士へはこの道で良い」と教えて頂き、彼女達は私たちを追い抜き霧の中に消えて行きました。半信半疑だったので腕時計に付いている方位計で確認すると、西南西に向かっています。感覚的にはUターンした時点で東方向に向かっている感覚になっていました。 そのうち方向感覚も戻り、道なりに進んで行くと伊予富士に無事到着出来ました。
しかし、帰路にもこの不思議な地点を通過した時には、やっぱりUターンする感覚になり方向感覚がおかしくなります。 晴れて景色が見えていればこんな感覚にはならないのかも知れませんが、いくら考えてもUターンするような不思議な地形でした。
伊予富士直下の急坂登り。他のホームページでこの急坂を大げさに書かれていたので覚悟をしてきましたが、15分程度のがんばりで頂上に着いたので「あまり大したことは無かった」です。   ここを登り切ればまもなく頂上です。
伊予富士(1756m)に到着した時には、途中で道を教えていただいた女性2名だけでしたが、昼食もすんだ頃にはあまり広くない伊予富士の頂上が混雑してきました。ガスが晴れるのを待っていましたが、回復せず記念撮影をして下山を開始です。結局、頂上からは四国の山の絶景を見ることが出来ず「残念」です。 少しづつですがガスが切れ始めました。しかし、「パー」と一気にはガスは晴れません。後方には登ってきた伊予富士が見えるはずなのですが・・・
少しだけガスが一時的に切れて、四国の山独特の笹が原が顔を出してくれました。ここはカールの様な地形に笹が原が広がり、縦走路が横切っています。
往路ではガスが濃く、ほとんど景色が見えませんでしたが、復路では少しづづガスが薄れだし、時折薄日が差しだしました。高知方面を望むと青空が広がりはじめています。残念ながら我々がいる山塊はまだガスがとれ切れません。

桑瀬峠近くまで帰って来るとガスも大分薄くなってきました。崩壊地近くの笹尾根を歩く同行者を動画風に写して見ました。
桑瀬峠まで戻って来てもガスは切れず、寒風山方面も見えません。ところが、桑瀬峠から少し下り始めると東方面の笹ヶ峰や冠山が見えだし青空が広がってきました。寒風山は山影に隠れて見えません。 この辺りから下は樹林帯に入ってしまうので、せっかく晴れたのに雄大な景色を見ることが出来ません。1時間ほど早く晴れてくれたら良かったのにと悔やまれます。
旧寒風山トンネル南口の登山口まで戻ってきました。出発時は小雨がぱらついていたので写真を撮っていなかったので、下山してきて記念撮影です。この時点で快晴状態になっていました。 妻の予報が当たり非常に悔しい!!!
下山後はやはり温泉です。旧寒風山トンネルから旧道を高知側に下り、R194に合流後約2Km程高知側に走ると道の駅に併設された「木の香温泉(きのかおんせん)」が有ります。
入浴料600円ですが、ヌルとした湯の温泉で、露天風呂、サウナもあり山歩きの疲れを癒してくれる温泉でした。
帰路は約6Kmもある新寒風山トンネルを潜ると、伊予西条ICまで30分程度でした。
木の香温泉
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